エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.905
2020.08.30 更新
文:/撮影・pepe
続いて「PG-EJ」の内部を確認していこう。CPUはIntel Core i5-10400(6コア/12スレッド/定格2.90GHz/最大4.30GHz/キャッシュ12MB/TDP65W)を搭載。カスタマイズ可能なCPUラインナップは、同じく第10世代のCore i9-10900、Core i7-10700、Core i5-10600、Core i5-10500、Core i3-10100となっている。冷却は大型空冷式クーラー(高冷却)が標準採用され、別途、空冷式クーラーのほか水冷式クーラー(高冷却)が選択できる。
標準採用される大型空冷式クーラー(高冷却)はRGBイルミネーションを搭載、冷却性能は後ほどベンチマークセッションで確認しよう |
標準構成のメインメモリは、Crucial製のDDR4-2666MHz 16GB(8GB×2)を採用。オプションにより8GB(8GB×1)、32GB(16GB×2)、64GB(16GB×4)へとカスタマイズできる。なおカスタマイズモデルもすべて高品質なCrucial製で、動作クロックも同様に2666MHzだ。
発売前に借り受けた評価機のため、実際に搭載されていたのはDDR4-3200MHz 16GB(8GB×2)の「CT8G4DFS832A」であった |
グラフィックスカードには、Turingアーキテクチャを採用するGPUの中でも、高いコストパフォーマンスで人気の高いNVIDIA Geforce GTX 1660を採用。評価機にはストームBTOではおなじみのINNO3D「GeForce GTX 1660 TWIN X2」が搭載されていた。全長は196mmのショート基板でありながら2スロット占有のデュアルファンクーラーを実装。出力インターフェイスはDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1、補助電源コネクタは8Pin×1となっている。なおカスタマイズ可能なオプションとしては、上位モデルとなるGeForce GTX 1660 SUPER(6GB)も選択することができる。
2スロット占有のデュアルファンクーラーを搭載する高冷却仕様 |
第10世代のCoreプロセッサに対応するコンシューマ向けチップセットは、上からIntel Z490/H470/B460/H410の4種類が存在するが、「PG-EJ」に採用されるIntel B460は、マルチグラフィックスやUSB3.2 Gen.2、無線通信モジュール規格のCNViなどが省略されている。特にライトゲーミングをターゲットとした場合必ずしも必要な機能ではなく、その分価格を抑えることで全体のコストパフォーマンスを底上げする構成だ。
上位モデルと比較すると拡張性や機能に制限はあるが、一般的なゲーミング用途においては十分なスペックを持つ |
評価機にはMicroATXのMSI「B460M PRO-VDH WIFI」が標準採用され、オプションによりMSI「MPG Z490 GAMING PLUS」、MSI「MPG Z490 GAMING EDGE WIFI」などの上位モデルを選択することができる。より拡張性と豊富な機能を求める場合は適宜カスタマイズすると良いだろう。
システムドライブにはNVMe対応する250GBのM.2 SSD(PCI-Express 3.0)と、追加のストレージとして1TBの3.5インチHDD(SATA3.0)が基本構成となっている。前者の転送速度はシーケンシャル読込最高3,000MB/sec、書込最高1,000MB/secで、OSやアプリケーションの起動に最適だ。大容量のデータを扱うことがあれば、積極的に1TB HDDへデータを保存したり、オプションによるストレージの追加をするといいだろう。
評価機に搭載されていたM.2 SSDは、SAMSUNG「PM981a」シリーズの「MZVLB256HAHQ」。メーカー公称値は、ストームの公称より高速な、シーケンシャル読込最高3,500MB/sec、書込最高2,200MB/sec | 1TBの3.5インチHDDはTOSHIBA「DT01ACA100」(SATA 3.0/7,200RPM)を搭載 |
専用ドライブレールは側面のロックに加え、背面からもネジ留めされており輸送時の事故を未然に防ぐ配慮がされている |
Cドライブに割り当てられるNVMe対応のM.2 SSDは標準構成の250GBの他、500GB、1TB、2TB、無しから選択することができ、Dドライブに割り当てられる3.5インチHDDも1TBの他、2TB、3TB、4TB、無しを選択することができる。さらに2.5インチHDD(250GB、500GB、1TB、2TB)や3.5インチHDD(1TB、2TB、3TB、4TB、無し)も別途追加することができる。
なお、3.5および2.5インチシャドウベイは、Phanteks特有のケースフロントから差し込むレイアウトを採用している |
搭載される電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得した750Wが標準構成となる。本評価機にはCWT製「GPS750S-G」を採用、ファンサイズは120mmで1系統62Aの出力を発揮する。なお電源ユニットはオプションメニューが存在しない。
ケーブル直結式の電源ユニットであるためケーブルが煩雑になりがちだが、最大35mmの広い裏配線スペースが難なく収納する |