エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.911
2020.09.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはCHUWI「GemiBook」を実際に起動して、実動チェックを開始する。TDP10Wの低消費電力ながらクアッドコアCPUと、Intel UHD Graphics 600を搭載するCeleron J4115のパフォーマンスを確認していこう。
「タスク マネージャー」からはしっかりと4つのCPUコアを認識。またキャッシュはL1が224KB、L2が4.0MB |
Gemini Lake世代のCeleron J4115。TDPは10W | メモリ容量は12GB。なお「Channel」情報やタイミングなどは確認できなかった |
マルチスレッド処理時は2.20GHz前後で動作 | シングルスレッド処理時は2.40GHzまでクロックが上昇 |
搭載しているSSDはKingston「RBUSNS8180S3256GJ」。転送速度は読込・書込とも500MB/sec弱で、SATA3.0(6Gbps)SSDとしては標準的 |
まずは定番の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15/R20」を使い、CPUのパフォーマンスをチェックしていこう。
シングルコアテストでは、「CINEBENCH R15」が62cb、「CINEBENCH R20」が145ptsで、以前検証したCeleron N4100を搭載する「UBook」とほぼ同じ。テスト中の動作クロックも2.40GHz前後で変わらず、IPCについてはCeleron N4100とCeleron J4115は同等であると言って良さそうだ。
一方、マルチコアテストでは「UBook」のクロックが1.60GHz前後までしか上がらないのに対して、「GemiBook」では2.20GHz前後で動作することから、「CINEBENCH R15」では約1.4倍の236cb、「CINEBENCH R20」でも約1.2倍の419ptsへと大きくスコアを伸ばしている。
続いて「3DMark」の「Night Raid」「Sky Diver」「Fire Strike」を使い、グラフィックス性能を中心に確認していこう。なお「Time Spy」についてもテストを実施したが、ベンチマーク途中でエラーが発生してしまい完走させることができなかった。
いずれのテストでもGraphics scoreは「UBook」との差はごくわずか。内蔵グラフィックス機能Intel UHD Graphics 600に性能差はないようだ。しかし、CPU関連のスコアは「Fire Strike」こそ約6%と微増に留まるが、「Sky Diver」では約4割、「Night Raid」で約6割も高いスコア。やはりマルチスレッド処理は得意にしているようだ。