エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.918
2020.10.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、3Dグラフィックスベンチマークの定番「3DMark」のスコアを確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する重量級テスト「Time Spy」からだ。
Graphics scoreは2,666MHzから3,200MHzで約8%、3,200MHzから3,600MHzでも約5%上昇し、グラフィックス性能への影響は大きい。また本来はCPUの性能が直結するはずのCPU scoreでもそれぞれ約3%スコアが伸びており、総合スコアにも明確な差が出ている。ちなみにフレームレートはGraphics test 1/2とも1桁台で、グラフィックス性能が自慢のRenoirとは言え、重量級のゲームは荷が重い。
次にAPIにDirectX 11を使用する重量級テスト「Fire Strike」のスコアも確認していこう。
Graphics scoreの傾向は「Time Spy」とほぼ同じで、2,666MHzから3,200MHzで約9%、3,200MHzから3,600MHzで約5%上昇した。ただし、CPU関連の性能を測定するPhysics scoreはいずれも約1%と微増に留まり、メモリクロックによる違いはほとんどない。なおフレームレートはGraphics test 1が約21fps、Graphics test 2が約17fpsで、DirectX 11世代のゲームでも重量級のものは快適に動作させるのは難しそうだ。
ここからは、内蔵グラフィックス向けの中量級ベンチマークをチェックしていく。まずはAPIにDirect X12を使用する「Night Raid」のスコアを見ていこう。
Graphics scoreは2,666MHzから3,200MHzで約10%、3,200MHzから3,600MHzでも約6%で、これまでのテストの中では最も大きな差がついた。総合スコアも、それぞれ約8%と約5%上昇しており、やはりメモリクロックの影響が大きい。またフレームレートはGraphics test 1で70fps台、Graphics test 2では100fpsを超え、中量級のゲームならマルチプレイでも十分なパフォーマンスを発揮する。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Sky Diver」の結果も確認しておこう。
スコアの傾向は「Fire Strike」に近く、2,666MHzから3,200MHzで約9%、3,200MHzから3,600MHzで約5%上昇。Physics scoreやCombined scoreでも確実に上積みがある。またフレームレートはGraphics test 1/2とも60fpsを超え、APIにDirectX 11を使うゲームでも中量級のゲームなら快適に動作させることができる。