エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.922
2020.10.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度は7,680×4,320ドット、3,840×2,160ドット、2,560×1,440ドット、1,920×1,080ドットの4種類、グラフィックスクオリティは“最高”、APIはDirectX 12、レイトレーシングとシャドウは“オン”、リフレクションは“中”で、3,840×2,160ドット以上ではDLSS(パフォーマンス)を有効にした状態でも計測を実施した。
最高画質かつレイトレーシングを有効にした非常に処理の重い設定ながら、4K DLSS環境までなら60fpsを大きく上回るスコアを記録。高リフレッシュレート液晶を組み合わせて利用したい。また8K解像度では、さすがにそのままではコマ落ちがひどくゲームにならないが、DLSSを有効にすると30fpsを超えるレベルまでスコアが改善した。ちなみにグラフィックスクオリティを“低”、レイトレーシングを“オフ”にしたフレームレート重視の設定であれば、8K解像度でも100fps以上を安定して維持することができた。
協力プレイに特化したFPSゲーム「Wolfenstein: Youngblood」のスコアも確認しておこう。こちらも解像度は7,680×4,320ドット、3,840×2,160ドット、2,560×1,440ドット、1,920×1,080ドットの4種類、グラフィックスクオリティは最高品質の“マイン・レーベン!”、レイトレーシングは“有効”、ベンチマークテストは“ラボ”を選択した。
フルHD解像度やWQHD解像度、4K解像度のDLSS有効時は負荷が軽すぎるためいずれもスコアは横並び。4K解像度でも100fpsを記録し、高リフレッシュレートの液晶でも十分にその性能を発揮することができる。さすがに8K解像度では30fps前後とやや辛いが、こちらもDLSSを有効にすると60fps前後までスコアが上昇し、快適にゲームが遊べるようになる。なお「Silent」プロファイルでは100fps前後でスコアは頭打ち。リミッターを設けることで消費電力を抑えているようだ。
ゲーム系ベンチマークテストのラストは、リアルタイムレイトレーシング機能にいち早く対応した「Battlefield V」で締めくくろう。解像度はこれまでと同じ7,680×4,320ドット、3,840×2,160ドット、2,560×1,440ドット、1,920×1,080ドットの4種類。描画品質は“最高”、レイトレーシングは“有効”で、シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「最後の虎」をプレイした際のフレームレートを測定している。
これまでのテストと同じく、フルHD解像度やWQHD解像度では100fpsを楽にクリア。また4K解像度でも70fps前後を記録し、レイトレーシングを有効にした状態でもストレスなくゲームをプレイできる。また8K環境では20fps前半、DLSSを有効にすると34fpsまでスコアが上昇し、シングルプレイであれば問題ないだろう。
またプロファイルによる違いは、「Balanced」と「Extreme Performance」ではほとんどなし。「Silent」と「Balanced」でもフルHD解像度やWQHD解像度ではややスコアが低下しているものの、それ以外の設定ではほとんど違いはでなかった。
3D関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしていこう。今回は「Silent」で比較的スコアの低下が大きかったことから「Time Spy」と「Fire Strike」の2種類のベンチマーク中の消費電力の違いを確認してみることにした。
アイドル時のスコアはいずれも90W弱で横並び。また「Balanced」と「Extreme Performance」を比較すると「Time Spy」では差が約7W、「Fire Strike」でも約14Wに留まる。ハイエンドグラフィックスカードを使う環境ではほとんど誤差と言っていいレベルで、パフォーマンスを追求するなら「Extreme Performance」を選択しておいていいだろう。
また「Silent」の設定では、「Time Spy」で約40W、「Fire Strike」では70Wも消費電力が低下した。プロファイルはシームレスに変更できるため、比較的軽いゲームをやる場合などは「Silent」に設定して、無駄な消費電力を抑えるのがおすすめだ。