エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.923
2020.10.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
さてお待ちかね、早速マザーボードをパッケージから取り出し、EK製のウォーターブロックを取り付けていく。なお今回は、アキバでも屈指の水冷パーツの品揃えで知られているオリオスペックの協力のもと、システムの構築と検証を行うことにした。まずは順を追ってウォーターブロックの取り付けをチェックしてみよう。
「ショップ店員が水冷パーツを買いに行くお店」でもある、水冷ならおまかせのオリオスペック。今回の検証では、同店店長の松澤氏にご協力いただいた。なおその他のパーツは、株式会社アユートの協力により調達している |
ウォーターブロックの取り付けは、空冷クーラーとは勝手が違うながらシンプルで、水冷初心者でも迷うことはない。電源モジュールに付属のサーマルパッドを貼り付けたら、CPUにグリスを塗布してウォーターブロックを固定するだけ。いくつかの注意点に着目しつつ、流れを見ていこう。
付属のサーマルパッドをチョークとMOSFET用にハサミでカットし、貼り付けていく。CPUグリスも合わせて塗布しておこう |
ここで見落としがちなのが、コールドプレートに貼られた保護シールの剥がし忘れ。たまに上級者でもうっかり忘れてしまうことがあるため気を付けたい |
重量のあるウォーターブロックをゆっくりネジ穴に合わせて被せていく。うっかり落とさないように注意しよう |
この時点ではウォーターブロックは載っているだけ。手でずれないように押さえながら、裏返して背面からネジで固定する。通常のクーラーと同様に、仮止めした後に対角線で締め上げていこう |
ネジ留めが終わったら、浮いているところがないか側面からチェック。水冷パーツはいざ動作させてしまうと組み直しが面倒なため、入念にチェックしておく |
これでウォーターブロックの取り付けは完了。ただし実際にチューブを配管する前に、一旦ここでBIOSインのチェックなど、簡単な動作確認をしておこう |
水冷システムを組み上げたところで、実際にクーラントを注入する前に忘れずやっておきたいのがリークチェック。フィッティングに緩みがないかを確認し、稼働させた後で水漏れが発生するのを防ぐ行程だ。本来は別売りのリークチェッカーを購入しなければならないところ、「MPG Z490 CARBON EK X」にはEK製の「EK Leak Tester Kit」が標準で同梱されている。
その後リザーバー一体型のPCケースやラジエターを組み合わせ、水冷システムが完成。ここまでくれば一刻も早くクーラントを注入して動かしたくなるところ、“事故”を防ぐためにリークチェックで緩みがないか確認しておく |
製品に付属している「EK Leak Tester Kit」。今回はフロントリザーバー下部のフィッティングに接続し、リークチェックを行った |
仕組みはタイヤの空気漏れチェックと同じ。空気を注入し圧力が低下すれば、どこかに緩みがあって空気が漏れているということが分かる |
空気漏れがなければ、勇んでクーラントを注入。ポンプを稼働させて水冷システムに火を入れよう |
ウォーターブロックの冷却パフォーマンスは、この後のテストセッションで確かめていく。「Mystic Light」連動のイルミネーションが美しい |