エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.933
2020.11.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームを想定したベンチマークソフトでのチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の公式ベンチマークテストの結果を確認しよう。
NVIDIAのゲーム開発フレームワークである「NVIDIA GameWorks」を使用していることもあり、もともとGeForceシリーズが強いベンチマークだが、Radeon RX 6800 XTで最大約10%、Radeon RX 6800では最大約25%もの開きがあり、最適化による優位さを逆転するのは難しい。とは言え、Radeon RX 6800でも、4K解像度で最高判定となる7,000ポイントを楽にクリア。今回検証したどのグラフィックスカードを選択しても最高画質でゲームを楽しむことができる。
続いて、RPGながら重量級ゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。
こちらもGeForceシリーズが強いゲームだが、フルHD解像度やWQHD解像度ではRadeon RX 6800 XTがかなり健闘し、GeForce RTX 3080との差はいずれも6%に留まる。ただし、4K解像度ではその差は約12%に拡大。さらにDLSSが利用できることから、4K解像度で「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」をプレイする場合は、GeForce RTX 30シリーズの方が有利になる。
次にタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択。また計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用した。
フルHD解像度ではほぼ互角、WQHD解像度や4K解像度ではRadeon RX 6800 XTがGeForce RTX 3080を約7%上回り、高解像度環境で特に強さを見せる。またRadeon RX 6800でもGeForce RTX 3080との差は約6%に留まることから、コストを抑えつつパフォーマンスを求めるなら、Radeon RX 6800がオススメだ。
なおRadeon RX 6800 XTとRadeon RX 6800を比較すると、フルHDではその差が約4%と小さいものの、GPU負荷が上がるWQHD解像度や4K解像度では約14%に広がっている。