エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.934
2020.11.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは手始めに、パッケージから取り出した「Hydro PTM PRO 1000W」の外観からチェックしていこう。質実剛健な印象を受けるサンドブラスト加工が施された筐体は、外形寸法が幅150mm、奥行き190mm、高さ86mm。容量ラインナップは1000Wと850Wだが、筐体の大きさは同一、重さも約3kgとほぼ変わらない。全体的に飾り気の少ないデザインで、付属のステッカーによる“着せ替え”が唯一のオシャレ要素になるだろうか。
冷却ファンは、135mm口径のFDB(高性能流体軸受け)ファン。背面に主電源のロッカースイッチに並び、セミファンレスをON/OFFする「ECOセミファンレス機能」のスイッチを備えている。
ブラックを基調とした筐体を採用、ファングリルもフレームと一体化したデザインになっている |
奥行きは190mmで、1000Wクラスの電源ユニットとしては一般的だ。コネクタ接続分を考慮し、実際はさらに10mm~20mm程度のクリアランスが必要になるだろう |
サンドブラスト加工が施されたシンプルな筐体。裏面には出力を記載したシールが貼られ、両側面にはシリーズ名がプリントされたシールで飾られている |
製品には両側面に貼ることができるステッカーが付属。組み込むシステムの雰囲気に合わせて“着せ替え”ができる |
PCケース内部に面するモジュラーコネクタ。必要なコネクタのみを接続すればよく、それぞれの形状が異なるため挿し間違えも発生しない |
PCケース外側を向く背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチと並び、「ECOセミファンレス機能」のON/OFFスイッチを備えている |
モジュラーケーブルは、すべて折り曲げやすいフラット仕様。PCケース内の取り回しも容易だ |
「Hydro PTM PRO」のケーブル仕様は、すべてを任意に着脱できるフルモジュラータイプ。必要なコネクタ数に合わせたケーブルのみを接続すればよく、各ケーブルもフラット形状のため容易に組み込める。
なお1000Wモデル「Hydro PTM PRO 1000W」のコネクタは、ATX 20+4pin×1、ATX 12V 4+4pin×3、PCI-Express 6+2pin×8、SATA×14、4pinペリフェラル×5、4pin FD×1構成。CPU補助電源は3系統と余裕があり、サーバー・ワークステーション系マザーボードにも変換不要で対応できる。また、PCI-Express補助電源も8系統を備え、最大4台のマルチGPUに給電可能だ。
ウルトラハイエンド構成のシステムを構築するにあたり、その心臓として申し分のない給電能力をもっている。
ATX 24(20+4)pinケーブル。全長は約600mmだ | CPU補助電源のATX 12V 4+4pinケーブルは、1コネクタと2コネクタのケーブルがそれぞれ1本ずつ付属する。長さはいずれも約700mm |
PCI-Express補助電源ケーブルは、500mmと650mmの2タイプ。それぞれ2コネクタで2本ずつが付属、合計8系統へ給電できる | SATAコネクタのみで構成されるSATAケーブルは2本で、合計8コネクタ。ケーブル全長は約965mmと長い |
SATA×2と4pinペリフェラル×2で構成されるコンボケーブルは2本。ケーブル全長は約910mmだ | SATA×2と4pinペリフェラル×1、FDコネクタ×1で構成されるケーブルも付属する。全長は約965mm |
すべてのモジュラーケーブルは、専用のポーチに収められていた | アース線付きの主電源ケーブルも同梱されている |