エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.935
2020.11.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、各種ベンチマークテストを使いPLEXTOR「M8VC Plus」の実力を検証していこう。CPUがボトルネックにならないよう、検証にはIntel Z390チップセットとCore i9-9900Kを組み合わせたPCを使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 7.0.0」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、基本的なパフォーマンスをチェックしていこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark】 |
もともと公称転送速度よりスコアが低めに出るベンチマークだが、シーケンシャルアクセスは読込527MB/sec、書込491MB/sec、ランダムアクセスも読込375MB/sec、書込330MB/secで、メインストリーム向け製品ながら転送速度はかなり高速。総合スコアもSATA3.0(6Gbps)SSDのハイエンドモデルの目安となる1,000ポイントを大きく上回り、HDDはもちろん、バリュークラスのSSDからの換装でも十分パフォーマンスアップが期待できる。
また「Compression-Benchmark」の結果を確認すると読込・書込ともほぼフラットなグラフ。シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響はないようだ。
続いて「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスについても大きな違いは見られず、「M8VC Plus」は、圧縮率の影響のないSSDと結論づけてよいだろう。なお以降のテストではデータ形式を「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。