エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.942
2020.12.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
メモリスロットは、MSI独自の設計である「DDR4 Boost」が採用されている。独立レイアウトの回路設計やシールドにより、ノイズを抑えて高クロック動作を実現。最大5,100MHzのオーバークロックメモリをサポートしている。
なお、スロット構成はデュアルチャネル対応のDDR4×4で、最大128GB(32GB×4)を実装可能だ。
スロットは両側ラッチ仕様で、CPUソケット側からDIMM A1/DIMM A2/DIMM B1/DIMM B2に並んでいる。2枚装着時の優先スロットはDIMM A2とDIMM B2だ |
UEFIでは、DDR4-1600からDDR4-8000までのクロック設定が用意されていた |
「MEG B550 UNIFY」のストレージ環境はミドルレンジとは思えないもので、M.2スロットは合計4基を搭載。スロット構成はPCI-Express4.0×3とPCI-Express3.0×1で、そのすべてに専用ヒートシンクの「Double Side M.2 Shield Frozr」を搭載している。このヒートシンクはマザーボード側にもサーマルパッドを備えた特別製。SSDを両面からサーマルパッドでサンドイッチにすることが可能な構造だ。なお、RAIDレベルはRAID 0/1/10をサポートしている。
ちなみに4基のM.2スロットの内で、標準でPCI-Express4.0に対応するのは一番上の「M2_1」のみ。2番目(M2_2)と3番目(M2_3)のスロットをPCI-Express4.0で運用する場合は、UEFIで動作をChipsetモードからCPUモードに切り替える必要がある。
4基もM.2 SSDが搭載できる構成。スロットは上から3基がPCI-Express4.0対応、一番下がPCI-Express3.0対応になっている |
フォームファクタは、M2_1とM2_3が2280/22110をサポート、M2_2とM2_4は2280をサポートしている |
M2_2とM2_3は、標準ではPCI-Express3.0対応のChipsetモードに設定されている。PCI-Express4.0で運用するならCPUモードに切り替えよう |
専用ヒートシンクの「Double Side M.2 Shield Frozr」が全スロットに付いている。ヒートシンク側だけでなく、マザーボード側にもサーマルパッドを備える仕様だ |
SATA3.0(6Gbps)ポートは6基を搭載。なお、M2_3にSATA SSDを接続した場合はSATA5が使用不可、M2_3にPCI-Express SSDを接続した場合はSATA5/SATA6が使用不可になるという排他条件がある |
拡張スロットは合計4スロットを備え、PCI-Express4.0(x16)×1、PCI-Express3.0(x16/x4動作)×1、PCI-Express3.0(x1)×2という構成。グラフィックスカード用のPCI-Express4.0スロットは、通常スロットの4倍破断に強く、はんだ接点が強化された装甲仕様の「PCIe Steel Armor」だ。マルチGPUは2-Way AMD CrossFireをサポートしているが、基本的にシングルグラフィックスカード運用が想定されている。
拡張スロットは合計4スロットを搭載。シングルグラフィックスカード運用が基本のミドル環境であれば、不足を感じることはないだろう |
グラフィックスカード用の装甲スロット「PCIe Steel Armor」。重量級カードを搭載した際の破断を防いでくれる強靭なスロットだ |
なお、一部スロットにM.2スロットとの排他条件がある点には注意。M2_4スロットを使用した際は一番下のPCI-Express3.0(x16)が使用不可になるほか、M2_2スロットをChipsetモードで使用した場合は両方のPCI-Express3.0(x1)が使用不可になる。もっともミドルクラスのグラフィックスやストレージ環境であれば、あまり意識することなく運用できるかもしれない。