エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.943
2020.12.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のスコアを確認していこう。
3DMarkの中でも比較的重いベンチマークテストだが、実行中のフレームレートは30fpsを超え、テスト中の映像は滑らかに表示される。また「Founders Edition」との比較では約2%スコアが上昇しており、オーバークロックの効果も確実にあるようだ。
レイトレーシング処理の中でも「DirectX Raytracing」の純粋なパフォーマンスを測定できる「DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
「Port Royal」と同様、フレームレートは30fpsを超えており、テストの映像でも極端に遅くなることはなかった。またオーバークロックの効果だが、その差は1%未満に留まり、「DirectX Raytracing」についてはコアクロックの影響はあまり大きくないようだ。
続いてAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
総合スコアは「Time Spy」で13,000ポイント超え、「Time Spy Extreme」でも7,000ポイントを超え、アッパーミドルのグラフィックスカードながら、先代のハイエンドを超えるパフォーマンスという謳い文句に偽りはない。またオーバークロックによる影響は「Time Spy」で約1%、「Time Spy Extreme」では約2%で、負荷が高い処理のほうが効果は大きい。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしておこう。こちらも「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の全てのプリセットで検証を行っている。
4K解像度の「Fire Strike Ultra」でも8,000ポイントを超えるスコアを記録し、DirectX 11世代のゲームなら4K解像度でも十分なパフォーマンスを発揮する。またオーバークロックの効果を確認すると、「Fire Strike」では完全にグラフィックス性能が飽和しており違いはなかった。一方、「Fire Strike Extreme」では約1%、「Fire Strike Ultra」ではその差が約2%に広がり、負荷が上がるにつれて効果が大きくなる。