エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.950
2021.01.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
分厚いアルミ製ハウジングを開封して冷却ファンを取り除くと、洗練された「Dark Power Pro 12」の内部構造が姿を現す。高品質なコンポーネントが高密度で実装された回路設計により、リップルノイズを抑えた高効率な動作を実現。さらに一切のケーブルを用いないケーブルレス設計のおかげで、漏斗型インレットに導かれたフレッシュエアが主要コンポーネントにくまなく届くという、冷却面における巨大なメリットを生み出している。
また、珍しい12Vレーンの切り替え機能は、制御用基板に実装された2基のMCUが実現。標準のマルチレーン仕様の場合、12V1が24pinおよびストレージ、12V2がCPU 2系統、12V3~12V6がPCI-Expressにそれぞれ割り当てられている。GPU向けのパワーは余裕があるため、「Overclocking key」を用いたシングルレーン動作は、その名の通りオーバークロック時に利用することになりそうだ。
そのほか、be quiet!自慢の冷却ファン「Silent Wings fan」の静音動作もトピック。1200Wモデルの場合、負荷50%で11.7dB、フルロード時でもわずか25.8dBで動作する設計だ。
モジュラーコネクタ側フレームのネジを外し、フルメッシュのファングリルをスライド。ここから内部構造にアクセスしていく |
姿を現した冷却ファン。周囲を漏斗形状に成形して良質なエアフローを構築する、be quiet!お得意の設計だ |
珍しい3点支持方式で搭載された、フレームレスの「Silent Wings fan」。型番は「BQ SIW3-13525-HF-26」で、最大2,600rpm、最大風量92.90CFM、最大静圧5.20mm-H2O、最大騒音44.60dBというスペックになっている |
ケーブルレス設計の内部構造を真上から観察。高密度で整ったレイアウトが把握できる |
入力側から後方にかけてのカット。エアフローを考慮したコンポーネント配置、複数のドーターボードの存在が確認できる |