エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.950
2021.01.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、ゲームプレイ中の負荷を想定したテストとして、オンラインの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトを実行。グラフィックス設定を「最高品質」、解像度を3,840×2,160ドットに設定し、30分間ループで動作させた際の結果を見ていこう。
4K解像度で動作させているとはいえ、いまではやや軽めなベンチマークだけに、消費電力は最大519Wに留まった。これは今回の検証で最も低い数値だ。
不規則かつ断続的に負荷がかかるゲーム環境を再現したためか、グラフを見ると12Vで微細な変動が繰り返されていることが分かる。しかし実際の変動幅はというと、これまで同様に0.01%ほど。定格以下に落ち込むこともなく、常に同じ範囲の出力を維持できている点はさすがだ。
次もやはりゲーム系ベンチマークから、より高負荷な「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークを実行。解像度を3,840×2,160ドットにセットし、カスタム設定を利用して最も負荷が大きくなるように項目を選択した。テスト時間は同じく30分間をループで実行している。
まずベンチマーク中の消費電力は、最大587W。FFXIVからやや上昇し、システムには「3DMark」時と同じような負荷がかかっていたことが分かる。
こちらはより負荷が大きくなっているにも関わらず、グラフの波形は極めて穏やか。数値上の変動幅はFFXIVと同じであり、限られた範囲の出力を維持し続ける安定性は同様だ。どのような負荷がかかってもシステムを不安定化させることなく、常に同じ出力で動作させられる信頼性は、電源ユニットとして非常に頼もしい特性と言える。