厳密に管理されたケーブルマネジメント機構

イマドキの一般的なミドルタワーPCケースのほとんどに、ケーブルマネジメント機構が用意されている。マザーボードトレイの裏配線スペースを便利に活用すべく、スルーホールやタイラップ固定用フック、面ファスナーなどを装備し、複雑な配線の始末に頭を悩ます事が無くなった。魅せるPCが一般化した事で脚光を浴びた格好のケーブルマネジメント機構だが、「P10 FLUX」ではより厳密な配線の提案がなされている。

Antecが推奨するケーブルマネジメント機構とその詳細

製品サイトによると、マザーボードトレイ背面の裏配線スペースは、2つのエリアごとに数値が示されている。ざっくり説明するとマザーボードの裏手は26.5mm、フロント寄りは34.5mmとされ、この割り当てを元におおよそのレイアウトは事前に想定できる。さらに「SUGGESTION OF CABLE MANAGEMENT」（ケーブルマネジメントの提案）を表題に、各ケーブルの理想的な配線図も表記されている。もちろん自由に配線処理を行えばいいワケだが、なるほど提案通りに作業を進めると無駄なく始末ができそうだ。

マザーボードトレイを境に、ケーブルが表裏を行き来できるスルーホールを随所に用意。タイラップを固定できるフックも用意されている

Antec「P10 FLUX」の付属品総点検

組み込みセッションを目前に、「P10 FLUX」の付属品をご紹介しよう。組み込みに必要なネジ類は、ひとまとめにビニール袋に詰め込み、折り畳まれたマニュアルと共に、白箱に収められていた。この白箱は3.5インチHDD幅を模して両側面に各2つの穴を設け、2.5/3.5インチ共用シャドウベイの専用トレイに固定された状態で出荷される。

なお同梱品を種類毎に振り分けてみると、検証済みの2台とは内容物および同梱数まで共通。ここからも、同一シャーシが使われている事が分かった。

ミリネジ ※マザーボード/SSD固定用	インチネジ ※電源ユニット/拡張スロット用

スタンドオフ	冷却ファン固定用ネジ（フロント/トップ/リア）

逆回転ファン固定用ネジ	逆回転ファン（120mm）

Antecロゴ入り面ファスナー	結束バンド

マニュアル