エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.958
2021.01.31 更新
文:撮影・こまめ
「AERO 15 OLED」でもっとも目を引くのが、映像の美しさだ。ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は3,840×2,160ドットの4K。映像は非常に高精細で、写真は細部のディティールが潰れることなくはっきりと描かれる。文字はドット感がなく、非常になめらかで読みやすい。パネルにはサムスン製の有機ELパネル(型番はSDCA029)が使われている。
15.6型で3,840×2,160ドットの4Kディスプレイ | 画素密度が非常に高く、サムネイルまではっきりと映し出されるので内容を確認しやすい |
色域は公称値でDCI-P3カバー率100%でコントラスト比は100,000:1、さらにHDR 400にも対応している。実際にカラーキャリブレーター (i1 Display Pro)で計測した色域のデータをXY色度図で表わしたところ、色域が非常に広いことがわかった。確かにDCI-P3はカバー率で100%に達しており、Adobe RGBではカバー率が96.7%だった。これだけクオリティーの高い映像であれば、プロ向けの用途でも活用できるだろう。
映像は明るく自然な色合い。一般的ノートPCで見られる赤の弱さがまったくなく、活き活きとした鮮やかな映像だ | 「AERO 15 OLED」の色域を表わしたXY色度図。やや高品質なノートPCで使われるNTSC比 72%(sRGB 99~100%)のパネルに比べ、色域を表わす三角の部分がおよそ1.5倍程度広い |
出荷前にX-Rite Pantone キャリブレーション技術によるキャリブレーションが行なわれている。標準収録ユーティリティ「GIGABYTE Control Panel」で、効果のオンオフを切替え可能だ |
リフレッシュレートは60Hz。アスペクト比は一般的な16:9だが、1,920×1,080ドットは選べるものの2,560×1,440ドットは選択できなかった |