エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.958
2021.01.31 更新
文:撮影・こまめ
ここからは「AERO 15 OLED」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。スペックをおさらいすると、CPUはIntel Core i7-10870Hでメモリ容量は32GB、ストレージは1TB SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3070だ。
なおベンチマークテストを実施するにあたり、Windows 10の電源プランは独自の「Smartmanager High Performance」に設定している。標準収録ユーティリティ「GIGABYTE Control Panel」のパフォーマンス設定は標準値のままだ。ただしベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
標準収録ユーティリティの「GIGABYTE Control Panel」ではCPU/GPUのモニタリングやファンの強度などを変更できる |
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
「AERO 15 OLED」で使われているのはIntel Core i7-10870Hで、8コア/16スレッドで動作するCPUだ。ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCでよく使われる6コア/12スレッドのIntel Core i7-10750Hに比べてシングルコアで7~9%程度、マルチコアで30~40%程度パフォーマンスが高い。クリエイター向けソフトは高いマルチコア性能を要求されることが多いが、この結果であれば十分活用できるだろう。
さらに「AERO 15 OLED」では、Microsoft Azure AIプラットフォームを利用したパフォーマンスの最適化機能にも対応している。AIの機械学習によって、CPU/GPUの電力やファンの動作などが自動的に調整されるのだ。利用できるのはローカルで処理を行なう「Edge AI」とクラウドと連携して処理を行う「Azure AI」の2種類。試しにAIを使った状態で同じベンチマークテストを行なったところ、AIを有効にしたほうが高いスコアが得られた。どれほどパフォーマンスが向上するかは状況によって異なるが、少しでも快適に利用するために普段から有効にしておいていいだろう。
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