エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.961
2021.02.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、システムに強力な負荷をかけることができる、定番ストレステストの最新版「OCCT 7.3.0」を動作させてみよう。「Power」プリセットを選択してCPUとグラフィックスカードの両方に負荷をかけ、30分間の連続運転を行った。
さすがにシステムのフルロード環境を再現するテストだけに、消費電力は最大696Wまで上昇。容量の8割を超える出力が要求されており、これは今回の検証における最大値だった。
12Vの最大/最小値が「AIDA64」実行時と変わらないことで分かるように、最高クラスの負荷環境でも電圧変動の少なさは同じだ。PC向けの電源ユニットは、規格上2~3%程度の電圧変動が認められているが、検証ではわずか0.01%に抑えられている。テスト中の数値はほぼ12.072Vに張り付くように動作しており、その安定感は平均値(12.078V)の近さからも明らかだ。
続く負荷テストには、強力な3Dグラフィックス描画を行うベンチマーク「3DMark」のストレステストから、DirectX 12対応の「Time Spy Extreme Stress Test」を動作させる。テスト時間はこれまで同様に30分間、その際の電圧変動を見ていこう。
主にグラフィックスカードが主役のベンチマークとあって、消費電力は最大568W。7割未満に落ち着いたとはいえ、そこそこの負荷がかかっている。ある意味日常の使用状況を考慮すると、このくらいが現実的な負荷かもしれない。
そして結果を見ていくと、これまでのテストすべてで12Vの最大/最小値が同じである点はさすが。変動幅がまったく同じであり、数値の定格割れもなし。その幅の中で微細な変動が繰り返されているのは、複雑な3D描画の影響だろうか。それでも常に同じ範囲の変動幅に抑えられていることから、安定性の高さは疑うべくもない。