大型3連ファンクーラーを装備したGeForce RTX 3060搭載のOCモデル

新たに解禁されたGeForce RTX 3060グラフィックスカードの中でも、今回主役として取り上げる「GeForce RTX 3060 GAMING OC 12G」は、ハイエンド級の大型クーラーを備えたエリートモデルだ。デュアルファンクーラーを採用する製品も多い中で、GIGABYTE自慢の3連ファンクーラー「WINDFORCE 3Xクーリングシステム」を搭載。豊かな冷却性能を活かしたオーバークロック仕様に仕上げられている。

GeForce RTX 3060搭載モデルの中でも、冷却能力を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢になる「GeForce RTX 3060 GAMING OC 12G」

その「WINDFORCE 3Xクーリングシステム」は、独自形状で風量を増した「ユニークブレードファン」3基を連ねたクーラーだ。それぞれのファンは、互い違いに回転する「オルタネートスピニング」に対応。これにより乱流の発生を抑え、効果的なエアフローをヒートシンクに送り込んでいる。また、セミファンレスの「3Dアクティブファン」機能に対応している点も押さえておきたい。

そしてヒートシンクの受熱ベースには、ヒートパイプが直接GPUコアに接触するダイレクトタッチ方式を採用。基板を大きく上回る全長のヒートシンクは、先端のファンを組み合わせたパススルー冷却の「スクリーンクーリング」を構成しており、PCケース内部に効果的なエアフローを作り出す構造になっている。ちなみにカードの厚みは2スロット占有だ。

大型クーラーに実装されている冷却ファンは、特殊形状でエアフローを向上させた「ユニークブレードファン」。整流効果を高めるため、それぞれ互い違いに回転している	重厚さを感じさせるバックプレートを装備した、フルアーマー仕様。先端部分をパススルー冷却方式とした「スクリーンクーリング」が採用されている

動作クロックは、ブーストクロックを1,837MHz（リファレンス1,780MHz）まで向上させたオーバークロック仕様。メモリスピードは15Gbpsで、メモリバス幅192bit、GDDR6 12GBのビデオメモリを実装している。

また、強靭な電源回路を搭載したオリジナル基板もトピックだ。独自の高品質基準である「Ultra Durable」認定のチョークコイルやコンデンサ、「2オンス銅箔層PCB」といった、マザーボード譲りの高耐久コンポーネントが採用されている。

なお、アクセントとして「RGB FUSION 2.0」に対応するRGB LEDも内蔵。マザーボードや対応デバイスとイルミネーションを同期させることができる。

ミドルクラスのグラフィックスカードとしては、やや大きめのパッケージ。瞳をモチーフにした定番のデザインが特徴で、背面では「WINDFORCE 3Xクーリングシステム」の構造が解説されている