エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.968
2021.02.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
もともとフルHD解像度をターゲットにしているGeForce RTX 3060。テスト解像度がWQHDの「Port Royal」はやや荷が重く、スコアは5,011ポイント、フレームレートも約23fpsに留まる。フルHDを超える解像度で、レイトレーシング機能を使うなら、ある程度画質を調整するか、DLSS機能を有効にする必要があるだろう。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシングを使用する高負荷テスト「DirectX Raytracing」の結果を確認しておこう。
「Port Royal」よりもさらに重いベンチマークだが、「Port Royal」からのフレームレート低下は約2割に留まる。Radeon RX 6000シリーズでは3割以上落ち込んでしまうことを考慮すると、GeForce RTX 30シリーズのRTコアはかなり優秀だ。ただし、このままでは快適な動作は難しく、GeForce RTX 3060でレイトレーシング機能を使うなら、やはりフルHD解像度までがメインターゲットになるだろう。
次により一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認するため、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
WQHD解像度の「Time Spy」のスコアは約9,000ポイント、フレームレートもGraphics test1で約57fps、Graphics test2でも約49fpsを記録。主要ゲーム性能を算出する「Estimated game performance」(Battlefield V/1440p Ultra)でも「85+FPS」の判定で、ラスタライズを使用するゲームならWQHD解像度でも最高画質で快適にゲームを楽しむことができる。
ただし、4K解像度の「Time Spy Extreme」のスコアは約4,300ポイント、フレームレートはGraphics test1/2とも20fps台に留まり、シングルプレイでもやや厳しいスコア。「GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」を使って、最新のゲームを4K解像度でプレイする場合はある程度画質の調整をする必要がある。
「3DMark」ベンチマークのラストは、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。プリセットはこちらも「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」のスコアは20,582ポイント、フレームレートもGraphics test 1で約105fps、Graphics test 2でも約85fpsを記録し、高リフレッシュレート液晶も十分視野に入ってくる優秀な結果。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」も、スコアは10,061ポイント、フレームレートもGraphics test 1で約55fps、Graphics test 2で約40fpsで、重量級のゲームでもシングルプレイなら最高画質でゲームを楽しめる。
しかし、4K解像度の「Fire Strike Ultra」のスコアは約5,200ポイント、フレームレートもGraphics test1で20fps台までしか上がらず、重量級のゲームではやはり画質の調整が必要になる。