エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.968
2021.02.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
次に人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度はこれまでと同じ3種類で、グラフィックスクオリティを“最高”、APIはDirectX 12を選択し、レイトレーシング機能とDLSS(バランス)を有効にした状態でも計測を実施している。
もともと画質より、フレームレートが重視される「フォートナイト」。しかし「GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」を使えばフルHD解像度までなら、“最高”画質でも100Hzを超える高リフレッシュレート液晶ディスプレイに対応。さらにWQHD解像度でもマルチプレイの目安とされる60fpsを余裕でクリアしている。ただし、4K解像度では40fps強までしか上がらないことから、若干の画質調整が必要になりそうだ。
またレイトレーシングを有効にするとスコアは約半分に落ち込むものの、フルHD解像度であれば平均60fpsを維持することが可能。さらにDLSSを有効にすれば、WQHD解像度でも80fpsまでフレームレートが上昇し、レイトレーシング機能による負荷をほぼ解消することができる。
ゲームテストのラストは、オープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のスコアを確認していこう。画質設定は“最⾼”、解像度はこれまで通りで、レイトレーシング機能およびDLSS(バランス)を有効にした状態でも計測を行っている。なお測定にはゲーム内ベンチマークを使⽤している。
非常に重いタイトルとして知られている「Watch Dogs Legion」だが、フルHD解像度なら平均フレームレートは60fpsを超えており、動作に問題はない。ただし、それ以上の解像度では画質を調整するか、より上位のグラフィックスカードを選択する必要があるだろう。
またレイトレーシング機能を有効にすると、フレームレートは6割弱まで低下し、いずれの解像度でも快適なプレイは難しい。ただし、DLSSを併用することでスコアが劇的に改善し、フルHD解像度なら平均60fpsに迫るパフォーマンスを発揮する。「Watch Dogs Legion」や「フォートナイト」に限らず、最近ではDLSSに対応するゲームが増えているが、GeForce RTX 3060を使うなら積極的に活用するといいだろう。
ゲーム関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしていこう。ストレステストには「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使い、実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
GeForce RTX 3090/3080では、ほぼ同じ構成で400Wを超えていた消費電力だが、「GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」では最高でも284Wで頭打ち。同じAmpereアーキテクチャを採用するGPUでも、GeForce RTX 3060はミドルレンジらしく消費電力は控えめだ。MSIが推奨する550Wクラスの電源ユニットを用意すれば、ハイエンドCPUを組み合わせた場合でも電力が不足する心配はないだろう。