エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.969
2021.03.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「B550M-SILVER」には2基のM.2スロットが実装されているが、上段のM.2スロットはCPU直結のため、帯域幅64GbpsのPCI-Express4.0(x4)接続に対応する。そこで今回はCFD「PG4VNZ」シリーズの500GBモデル「CSSD-M2M5GPG4VNZ」を使い、そのパフォーマンスを確認しておくことにしよう。なお標準でヒートシンクが搭載されていないため、手持ちのM.2ヒートシンクを実装した状態で検証を行っている。
「デフォルト」設定「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(MB/s) | 「デフォルト」設定「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(IOPS) |
「NVMe SSD」設定の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(MB/s) | 「NVMe SSD」設定の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(IOPS) |
今回の検証では「CSSD-M2M5GPG4VNZ」をメインドライブとして使用しているが、最高6,000MB/secを超えるパフォーマンスを発揮。またランダムアクセスも最高650,000 IOPSと非常に高速で、PCI-Express4.0(x4)の広い帯域幅のメリットが活かされている。続いて、ヒートシンクを取り外した状態での結果も確認しておこう。
「デフォルト」設定「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(MB/s) | 「デフォルト」設定「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(IOPS) |
「NVMe SSD」設定の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(MB/s) | 「NVMe SSD」設定の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア(IOPS) |
データサイズ1GiB、テスト回数も5回という比較的ライトなテストにも関わらず、サーマルスロットリングによって軒並みスコアが低下している。このことからPCI-Express4.0(x4)接続のハイエンドNVMe M.2 SSDを使用する場合は、別途M.2 SSDヒートシンクを用意するなど、何らかの冷却対策を施す必要がありそうだ。
コストパフォーマンスモデルながら、従来の2.5倍の帯域幅を誇る2.5ギガビット有線LANを搭載しているBIOSTAR「B550M-SILVER」。そこで、今回はWindows 10のネットワークドライブ機能と「CrystalDiskMark 8.0.1」を使い、そのパフォーマンスを検証してみることにした。テストは10ギガビットLANに対応するホストPCを別途用意し、ピアツーピア接続とハブ経由の2つの条件で検証を行っている。
「イーサネットの状態」画面を確認したところ。しっかりと2.5Gbpsで接続できているのが確認できた | 「タスク マネージャー」の「イーサネット」画面でも、ほぼ理論値に近い転送速度を記録した |
ピアツーピア接続の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア | ハブ接続の「CrystalDiskMark 8.0.1」のスコア |
他のネットワークの影響を受けないピアツーピア接続では最高297MB/sec、ハブを経由した場合でも200MB/secを大きく上回り、100MB/sec前後で頭打ちになるギガビットLANとは一線を画するパフォーマンスを発揮する。別途ハブの購入は必要になるものの、ケーブルは既存のものを流用可能。最小限の手間でネットワークの性能を大きく引き上げることができるため、「B550M-SILVER」に合わせてネットワーク環境を2.5ギガビットLANにアップグレードするのはアリだ。