エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.971
2021.03.06 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
今回取り上げる「Meshify 2 Compact」は、モデル名からも分かるように、コンパクトさを前面に押し出したミドルタワーPCケース。このモデルのルーツは2017年9月15日より国内市場で販売が開始され、詳細検証をお届けした「Meshify C」とされ、約3年半を経てモデルチェンジを果たした。とは言え、外観はあの特徴的な、幾何学パターンをデザインした”Meshify柄”で、一見マイナーチェンジだろうと思わせる。しかし手元資料によると、細部にわたりこれまで同社が改良を重ねてきた要所を良い所だけを集め、コンパクトな筐体の内部にギッシリと詰め込まれている。決して小変更でも焼き直しでもない新作ミドルタワーPCケースが今回の主役「Meshify 2 Compact」なのだ。
Fractal Design「Meshify 2 Compact Black Solid」(型番:FD-C-MES2C-01)※検証対象モデル 市場想定売価税込16,500円(2021年3月5日発売) 製品情報(Fractal Design / 株式会社アスク) |
次にモデルバリエーションを確認してみよう。Fractal DesignのPCケースといえば、後にバリエーションモデルを追加するのではなく、一気に複数モデルをまとめて投入するパターンがお決まりのようだ。「Meshify 2 Compact」シリーズも初回から全5種類をラインナップする。※ホワイトのみ国内発売日調整中
違いは本体カラー(ブラック、グレー、ホワイト)と、サイドパネルタイプおよび強化ガラスカラー(ダーク、ライト、クリア)。一見複雑そうに感じるが、製品名でタイプが分かるようになっている。例えば「Meshify 2 Compact Black solid」は、筐体色がブラックで左側面はソリッドパネル。「Meshify 2 Compact White TG Clear Tint」は、 筐体色がホワイトで、クリア強化ガラス(TG=temper glass:強化ガラス/Tint=色合い)といった具合。
ちなみに市場想定売価は、最もベーシックな「Meshify 2 Compact Black solid」が税込16,500円で、それ以外は全て税込18,040円に設定されている。つまり強化ガラス仕様になると、1,540円高という計算だ。
Meshify 2 Compact Black TG Dark Tint | Meshify 2 Compact Black TG Light Tint |
Meshify 2 Compact Gray TG Light Tint | Meshify 2 Compact White TG Clear Tint |
国内代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より借り受けた評価サンプルに触れる前に、スペック表から「Meshify 2 Compact」の概要を確認しておく。対応規格はATX/MicroATX/Mini-ITXで、ミドルタワーPCケースにカテゴライズ。外形寸法は幅210mm、奥行き424mm、高さ475mmとされる。ちなみに「Meshify C」(2017年9月発売)との比較では、幅+2mm(212mm)、奥行き+29mm(395mm)、高さ+35mm(440mm)となり、若干サイズアップされている。とは言え、十分にコンパクトな部類に入るだろう。なお本稿で取り上げる「Meshify 2 Compact Black Solid」(型番:FD-C-MES2C-01)は重量が7.7kg。その他4モデルはいずれも強化ガラス製サイドパネルを採用し、重量は8.1kg(+0.4g)とされる。
外装パッケージは幅320mm、奥行き552mm、高さ554mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は9.8kg。コンパクトな筐体だけに、店頭持ち帰りは可能。カート無しでも大丈夫だろう。
何の変哲もない茶箱を開くと内部にロゴマークがデザインされたプリントが目に飛び込んでくる。パッケージを開いた時の華やかさを演出する粋な計らい。一瞬でも購入者をプレミアムな気分にさせてくれる |