着脱が容易な両サイドパネル

今回届けられた評価サンプルは、ラインナップ中最もベーシックな両側面ソリッドパネル仕様の「Meshify 2 Compact Black Solid」（型番：FD-C-MES2C-01）だ。現行上位の「Define 7」のような「高密度防音素材」等の装備こそないものの、片側を溝にはめてハンドスクリューで上下を固定する、ありきたりなサイドパネルではない。

左右共に同様の機構を備えたソリッドパネルは、底辺4箇所の凸部をシャーシに引っ掛け、上辺に設けられたボールジョイントでワンタッチ固定。ネジを一切使用せずに着脱ができる。遡ること「Define R6」から採用されているものと同様で、背面上部のレバーを解放側にスライドさせるだけで取り外しができるワケだ。

ソリッドパネルの外形寸法は幅約375mm、高さ約425mm。「Compact」設計とあって、パネルサイズもコンパクト。ボールジョイントの突起も「Define 7」や「Meshify 2」等の3つから、1つ少ない2つで賄われている

“デザインされた”リアパネルデザイン

背面からリアパネルのレイアウトを確認してみよう。上段右側は標準装備品の120mm排気ファンと通気孔、左手はマザーボードのバックパネル開口部。その下にスリット付き拡張スロット金具が積み重なり、その右手の空きエリアも通気孔とした。そして最下段は外枠付きの電源ユニット搭載スペースになる。背面は極めてシンプルで、大小の違いはありつつも、スリットまでデザインが計算されつくされている点は心憎い。

大判防塵フィルタを備えたボトムパネル

本体を逆さまにして、ボトムパネルを解説しよう。まず目に付くのは、後方まで広くカバーする防塵フィルタの存在だろう。前面スライド着脱式で、長さは実測で約390mm（幅約145mm）までにおよぶ。これをシャーシに固定しているのは、四隅のインシュレーターに設けられた溝の存在。ガイドの役割を果たし、長尺防塵フィルタを前方からおおよその位置に滑り込ませるだけで、比較的容易に溝にはめる事ができる。

防塵フィルタを外すと、シャーシ底面は広く通気孔が設けられていた。ここには2.5/3.5インチシャドウベイユニットと電源ユニットの設置面で、特に後者は冷却ファン吸気用の通気孔は必須。四隅のインシュレーターは高さ約25mmで、シャーシ底面を設置面から浮かせる事で、吸気スペースを作り出している。

四隅のインシュレーターには、滑り止め用ゴムが装着済み	長尺防塵フィルタは前面引き出し式なのでメンテナンスも容易