エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.972
2021.03.08 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
ここからはDeepcool「GAMMAXX L360 A-RGB」をテストPCに組み込み、冷却性能などをチェックしていこう。今回のテストに使用したCPUは12コア/24スレッドのAMD「Ryzen 9 5900X」で、マザーボードには2019年の発売以来、定番のひとつになっているX570チップセット採用のMSI「MEG X570 UNIFY」(「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.808 Ryzen 9 3950Xで使いたいハイエンドマザー、MSI「MEG X570 UNIFY」検証」)を使用している。
AMD Ryzen 5000シリーズの12コア/24スレッドモデルの「Ryzen 9 5900X」を使用 | 今回のテスト環境では、すべてのコアに負荷が掛かった際に、動作クロックは4.5GHz台まで伸びていた |
LEDイルミネーション機能を削除するなど、コストを抑えたハイエンドマザーボードのMSI「MEG X570 UNIFY」 |
冷却性能のチェックに進む前に、LEDイルミネーション機能を試していこう。付属のLEDハブをアドレサブルRGB LEDヘッダーピン変換ケーブルでマザーボードに接続することで、MSIの総合ユーティリティー「Dragon Center」内の「Mystic Light」から制御できる。
「Mystic Light」を使って、LEDカラーや発光パターンをリアルタイムに変更可能だ |
ウォーターブロックのトップカバーを好みのカラーとパターンで彩れる |
高輝度RGB LEDを内蔵する冷却ファン。ド派手に発光する |
Deepcool「GAMMAXX L360 A-RGB」をオープンフレームPCケースに取り付け。その冷却性能をストレステストツール「OCCT 7.3.2」を使って見極めていこう。ストレステストは「CPU:Linpack(2019)」を30分間実行。120mm口径冷却ファン「DF1202512CM」×3基は、ラジエターに風を吹き付ける向きで取り付け。回転数制御はマザーボードのファン制御機能「Smart Fan」を利用し、自動設定のほか、回転数を静音志向の1,000rpm程度に設定した状態でテストを行っている。
ストレステスト実行中のCPUの温度や動作クロック、ファン回転数はモニタリングソフトウェアの「HWiNFO64」を使用して各種数値のログを取得している。
ファン回転数は「Smart Fan」で制御。自動設定時はCPU温度60℃時で55%程度、70℃以上で100%の回転数になっていた | 「Smart Fan」を使って、静音志向となる回転数45%、1,000rpm程度になるように設定した状態もテスト |