エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.972
2021.03.08 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
「CPU:Linpack(2019)」テスト中のCPU温度は、ファン回転数自動時で概ね58℃~61℃で推移し、最大でも62.1℃に抑え込まれている。動作クロックも4,174MHz~4,574MHzの高クロックで推移。さらにファン回転数1,000rpmに抑えた静音志向時でも、CPUの温度は最大でも62.4℃と優秀で、テスト後半10分間の推移は1℃ほどアップした59℃~62℃に抑えた。動作クロックもファン回転数自動時と同じく、4,174MHz以上を維持できている。冷却性能には、まったく問題ないと言える。
続いてファンの回転数と騒音値を確認すると、「Smart Fan」でのファン回転数自動設定時のアイドル時は、回転数は604rpm前後で、高負荷時は1,200~1,380rpmで推移。「DF1202512CM」の公称最大回転数は1,800rpm±10%なので、概ね58%で回転しており、騒音値をセンターファンから約20cmの位置で計測すると高負荷時は46.5dBAに達していた。耳障りな高周波ノイズは少なめだったが、40dBAは超えているので、それなりにノイズは気になるだろう。ただ、回転数を1,000rpm程度に抑えた静音志向時の騒音値は40dBA前後までダウン。回転数を落としても、CPU温度の上昇は数℃程度なので、動作音が気になる際はファン回転数を調節して使うのもありだろう。
最後にCPUクロックを4,550MHzまで引き上げた状態で「OCCT 7.3.2」の「CPU:Linpack(2019)」を実行してみた。ファン回転数は「Smart Fan」の自動時と1,000rpm時で実行して各種数値をまとめている。
CPUクロックは、CPU倍率を45.5倍に設定した | ベースクロックは100MHzをわずかに下割れするため、動作クロックは4,549.1MHzになっている |