エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.975
2021.03.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
製品の概要を把握したところで、ここからは編集部に届けられた評価サンプルを画像でチェックしていこう。パッケージの構造はグラフィックスカードでは一般的な化粧箱と内箱の2層構造で、Radeon RX 6800シリーズと同じく、ブラックを基調にしたシックなデザインを採用。またカード本体は、分厚い衝撃緩衝材に周囲を保護された状態で収納されていた。
ブラックを基調に、製品画像が大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測幅397mm、高さ186mm、厚さ67mmで、グラフィックスカードとしては標準的 |
パッケージの裏面には、ユーザーズマニュアルのURLが記載 | グラフィックスカード本体がずれないよう、内箱には緩衝材を備えた内蓋が用意されていた |
内蓋を外すと、周囲を分厚い緩衝材に囲まれたグラフィックスカード本体が姿を表す |
続いてパッケージから取り出したカード本体をチェックしていこう。VGAクーラーは実測85mm口径のリングフレームファンによる2連ファンクーラーで、側面には「RADEON」ロゴが大きくデザインされている。またカード長は268mm、厚さも2スロットに抑えられて、フルハイトの拡張スロットが2段以上あるPCケースなら、そのサイズが問題になることはほとんどないだろう。
AMDの資料によると、クーラーだけでなく、基板自体もかなりこだわった作りであることがわかる |
なお今回は分解が禁止されていたため、実際に基板を確認することはできなかったが、AMDの資料によればリファレンスモデルの電源回路は11フェーズで、PCBには2層の「2OZ COPPER」を備えた10層PCBを採用。さらに相変化サーマルインターフェイスを使用することで、GPUの熱を効率的に放熱できるよう設計されているとのこと。
ブラックとシルバーの落ち着いた配色は上位モデルと同じ。ただし重量は実測892gで、Radeon RX 6800(実測1,389g)より約500gも軽くなっている |
グラフィックスカードのサイドは赤枠で縁取りされ、ファンカバーのほぼ中央には「RADEON」ロゴが大きくデザインされている |
カードの厚さはイマドキのアッパーミドルとしては珍しい2スロット。また両サイドはファンから吹き付けた風がヒートシンクから効率よく抜けるように、大胆にカットされている |
ドラム部分に「R」ロゴがデザインされた直径85mmのリングフレームファンを2基搭載 |
補助電源コネクタは8+6pin。拡張スロットと合わせて300Wまで供給できる計算だ | 拡張スロットはPCI-Express4.0(x16) |
カードの裏面は、全体がメタル製のバックプレートで保護されている |
グラフィックスカードの先端部分は、クーラーカバーによって完全に密閉 |
出力インターフェイスはHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3で、USB Type-Cは非搭載。またブラケットには一切通気孔がなく、カードの熱はPCケース内のエアフローを利用して外部に排出する仕組み |