エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.975
2021.03.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームを想定したゲームベンチマークやゲームソフトでのチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の結果を確認しよう。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD、WQHD、4Kの解像度で計測を⾏っている。
最新グラフィックスカードには比較的ライトなゲームということもあり、4K解像度でも最高判定“非常に快適”となる7,000ポイントをクリア。さらにWQHD解像度ではダブルスコア、フルHD解像度ではトリプルスコアで上回る。フレームレートも4K解像度で60fps以上、それ以外では120fpsを超え、最近安くなってきている144Hzクラスの高リフレッシュレート液晶ディスプレイの実力を存分に発揮できる。
またRadeon RX 6800と比較すると4K解像度では約30%落ちと大きく引き離されているが、WQHD解像度では約14%、フルHD解像度では約4%差に縮まり、WQHD解像度以下の液晶ディスプレイで「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」を楽しむならRadeon RX 6700 XTは有望な選択肢になるだろう。
続いて、RPGゲームの大作「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
RPGながら重いゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」だが、フルHD解像度では11,406ポイントで判定は上から2番目の“とても快適”、WQHD解像度でも上から3番目の“快適”判定で、高画質設定でもストレスなくゲームを楽しむことができる。ただし、4K解像度ではWQHD解像度の6割弱までスコアが落ち込み、判定も“やや快適”止まり。若干画質を調整したほうが良さそうだ。
なおRadeon RX 6800との比較では、フルHD解像度やWQHD解像度では約16%、4K解像度でも約20%差に留まり、ストリームプロセッサ数やメモリ帯域が削減されている影響を高クロック動作でうまくカバーしている。
次にタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkanで、解像度はこれまでと同じ3種類、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
Radeon RX 6000シリーズがVulkanを得意としていることもあり、4K解像度でも平均フレームレートは180fps超え、フルHD解像度では500fpsに迫るスコアで、現行最速となるリフレッシュレート360Hzの超高速液晶ディスプレイでもその能力を最大限に引き出すことができる。
またRadeon RX 6800と比較すると4K解像度やWHQD解像度では25%前後の差をつけられているものの、フルHD解像度ではその差は約10%。解像度を抑えつつリフレッシュレートを追求したい場合、Radeon RX 6700 XTはコストパフォーマンスに優れる選択肢になる。