エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.975
2021.03.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
次に人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度はこれまでと同じ3種類で、グラフィックスクオリティを“最高”、APIはDirectX 12を選択し、レイトレーシング機能を有効にした状態でも計測を実施している。なおテストシーンが異なるため、Radeon RX 6800のスコアは省略している。
標準的なラスタライズ処理では、フルHD環境で約180fps、WQHD解像度でも約110fpsを記録し、最高画質でも高リフレッシュレート液晶ディスプレイのポテンシャルを十分に引き出すことができる。ただし、4K解像度では平均60fpsを割り込んでしまうため、若干画質を調整したほうがいいだろう。
またレイトレーシング機能を有効にするとスコアは一気に落ち込み、フルHD解像度でも約50fps、4K解像度では約14fpsで、正直快適なプレイは難しい状態。もともとそれほど画質にこだわる必要がないゲームなので、レイトレーシング機能については無効のまま使用するのがオススメだ。
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のスコアを確認していこう。画質設定は“最大”、解像度はこれまで通り3種類で、レイトレーシング機能を有効にした状態でも計測を行っている。なお測定にはゲーム内ベンチマークを使⽤している。
超重量級のタイトルとして知られている「Watch Dogs Legion」だが、フルHD解像度なら83fps、WQHD解像度でも60fpsを超え、実際のテストも滑らかに再現できている。ただし、4K解像度については35fpsまでしか上がらずRadeon RX 6700 XTには正直荷が重い。またレイトレーシング機能については、「フォートナイト」とほぼ同じ傾向。DLSS機能もないため、やはりレイトレーシング機能については諦めたほうがいいだろう。
ゲーム関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしていこう。ストレステストには「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使い、実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
今回はCPUにTDP105WのRyzen 9 5950Xを使用するハイエンド構成だが、消費電力は最高でも348Wまでしか上がらなかった。ちなみに、ほぼ同じ構成でテストを行ったRadeon RX 6800(TBP250W)は394.5W、GeForce RTX 3070(TGP220W)でも368.5Wだったことから、Radeon RX 6700 XTの省電力性はなかなか優秀だ。