エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.977
2021.03.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いての検証は、より実際のゲームプレイに近い環境を想定してのゲーム系ベンチマークだ。オンラインの人気タイトルである「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトを30分間ループで動かし、その際の挙動をみていこう。なおグラフィックス設定は「最高品質」、解像度は3,840×2,160ドットにセット、最大限の負荷がかかるよう設定した。
ベンチマーク中の消費電力は最大506W。ほぼ「3DMark」と同水準で、やはり1000Wの電源ユニットにとっては理想的な変換効率の負荷環境で動作していた。
テスト結果は印象的なもので、12V/5V/3.3Vともに最大・最小値はピタリ「3DMark」と同じ。本来は多少の差が出るはずの平均値までほぼ同じという、驚きの安定動作を見せてくれた。
次は同じくゲーム系ベンチマークから、より負荷が大きい「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を動作させる。描画品質はカスタム設定で最も負荷が大きくなるよう項目を選択、解像度は3,840×2,160ドットに設定した。ハイエンド級のグラフィックスカードでも高水準な評価が狙いにくい、ヘビー級の処理がかかるタイトル。これまで同様に30分間のループ動作にて、安定性のほどを確かめてみよう。
ベンチマーク動作中の消費電力は最大540Wと、「FFXIV」に比べて大きな負荷がかかった。重量級のゲームタイトルでは、このくらいの電力が長時間要求されるというわけだ。
まずグラフを見てみると、やや小幅な変動が増えているもののフラットな挙動は変わらず。12Vの最大・最小値はゲーム系のストレステスト共通で、信頼性の高さは疑いない。すべてのテストを通して、変動幅が2%未満に留まっていた点もお見事だ。