エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.979
2021.04.01 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
電源ユニットはマザーボードブラケット右手に装着済みの、電源ユニットブラケットにマウントする。搭載できるのはSFX規格(幅125mm、奥行き100mm、高さ63.5mm)またはSFX-L(幅125mm、奥行き130mm、高さ63.5mm)で、上方向にネジ穴があり、一般的には4本のインチネジで電源ユニットを固定する。
ホワイト塗装の電源ユニットブラケットは、天板にパンチング加工が施され、ゴムブッシュ装着専用穴や通気性の確保、さらに軽量化にも貢献している。なお左側面と下部には各2本の面ファスナーが装着済み。電源ユニットから伸びるケーブル類のマネジメントに利用できる。
電源ユニットブラケットは2本のネジで固定。上部はフックによる引っ掛け式で、上段はSFX-L用、下段はSFX用とポジションが決められている |
フロントパネル裏手に移設が可能。上部はフックによる引っ掛け、下部は左右2箇所でネジ留めを行う |
本格水冷を目論むハイエンド志向のニーズを見据え、限られた内部空間とはいえ2箇所に水冷ポンプ設置スペースが設けられている。ひとつ目は電源ユニットブラケットで、パンチング加工面には50x50mm/35mmx64mmの設置用ネジ穴がある。さらにフロントパネルの裏面で、ここにも同ピッチのネジ穴が確認できる。個人的にはオールインワン型水冷ユニットでも十分だと思うが、これに飽き足らない熱心な自作ユーザーは世界中にいるのだろう。たとえ少数でもリクエストに応えるのが「NR200P Sakura」の設計理念でもある。
マニュアルに記載されているポンプ設置解説の図 |
電源ユニットブラケットはまさにマルチ。ストレージ固定穴も設けられている事から、両者はトレードオフの関係にある事が分かる |
フロントパネル前面よりポンプ設置用ネジ穴を確認。ここに設置した場合、垂直マウントの拡張スロット有効スペースが一部犠牲になる |