エルミタ的「編集部で使ってみた」
2021.04.09 更新
文:文:撮影・岸本仁
自作PCに精通したエルミタの読者でも「AUKEY」というメーカーについてあまり聞いたことがないという人もいるだろう。「AUKEY」は中国深圳に本社を構える「Aukey Technology Co.,Ltd.」という会社が持つブランド名だ。2005年にドイツで設立され、その後2010年に中国のシリコンバレーとも称される深圳市に移転。充電器やモバイルバッテリーなどの機器をメインに開発・生産しており、Google×BrandZが発表している中国のグローバルブランドTOP50に2018年から3年連続で選ばれている。自作PC界隈ではあまり馴染みが無いが、スマートフォンを始めバッテリー駆動のガジェットを多く持つユーザーにとってはUSB充電器やケーブル、モバイルバッテリーメーカーとして広く知られている。
AUKEY「PowerStudio 300」市場想定売価税込39,800円 製品情報(Aukey Technology Co.,Ltd.) |
そんな充電関連機器のエキスパートでもある同社が「暮らしに溶け込むポータブル電源」というコンセプトで世に送り出したのが、今回の主役「PowerStudio 300」だ。「ポータブル電源」というと、大きくて黒くてとにかくゴツい。そんなイメージではないだろうか(少なくとも筆者はそうだった)。そうしたマイナスの印象を払拭するように“生活空間に馴染むデザイン”で“全てにおいてちょうどいい”をAUKEYは実現させた。
本体は幅262mm、奥行き164mm、高さ156mmと設置面積はA4サイズに収まる大きさで、重量は3.7kgと子供や女性でも持ち運び可能な軽さ。そして300Wの定格出力と297Whという容量を実現している。
インターフェイスはUSB Type-A×4、USB Type-C、AC×2、DC、シガーソケットと9個の電源出力を備え、更にこれらは同時に使用可能。実用性の高さに加え、コロンとした丸いフォルムと少しレトロな雰囲気を兼ね備えたインテリア性の高いデザインは、リビングや玄関などの生活空間にも違和感無く馴染む。持ち手には牛革を採用、背面のデザインにもこだわるなど「暮らしに溶け込む」というコンセプトに忠実な外観だ。