エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.987
2021.04.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
他社のハイエンドゲーミングマザーボードと比較しても遜色ない高品質なパーツで固められたオーディオ回路 |
Realtek製オーディオチップ「ALC1220」とESS「SABRE9218 DAC」を組み合わせた7.1chサラウンド対応のオーディオ回路を搭載する「Z590 Taichi」。デジタルノイズの混入を防ぐためメイン基板から独立した構造になっているほか、クロストークを防ぐため左右チャンネルも独立したレイヤを採用。さらに「ニチコン製音響用コンデンサ」に加え、フロントオーディオ用には「WIMAコンデンサ」を搭載しており、ゲーム用途としても十分に力を発揮してくれる。
オーディオICはRealtek「ALC1220」とESS「SABRE9218 DAC」を搭載 |
コンデンサは「ニチコン製音響用コンデンサ」と「WIMAコンデンサ」を実装 |
デジタルノイズの混入を防ぐため、メイン基板からは独立した設計 |
またサウンドユーティリティ「Nahimic」にも対応。サラウンドサウンドの有効・無効や、用途ごとに最適なプリセットを適用できるだけでなく、ゲーム中に音の方向を知らせてくれる「サウンドトラッカー」機能も利用できる。
「Nahimic」を使えば、2chのスピーカーや一般的なヘッドセットでバーチャルサラウンドを楽しむことができるようになる |
2ポートのThunderbolt 4(USB Type-C互換)や、2系統の有線LAN、Wi-Fi 6E対応の無線LAN機能など、ハイエンドマザーボードらしく充実したインターフェイスを備える「Z590 Taichi」。さらにマウスとキーボードのコントローラを分離することで、低ジッタ・低レイテンシー動作を可能にするUSBポート「ライトニングゲーミングポート」も用意されている。
一体型のI/Oパネルは前後左右上下に微調整ができる「Flexible Integrated I/O Shield」。また一番左側にあるマウスとキーボードのアイコンがデザインされたUSBポートは「ライトニングゲーミングポート」 |
ネットワークは有線LANが2.5ギガビットLANとギガビットLAN、無線LANがWi-Fi 6の計3系統を備える |
豊富なリアインターフェイスを実現するため、I/Oカバーの下には多くのICチップが実装されている |
Thunderbolt 4コントローラは「Intel JHL8540」 | ワイヤレスカードは「Killer AX1675X」を搭載 |
Killer E3100Gはしっかりと2.5Gbpsで動作 | 無線LANはWi-Fi 6対応のため最高2.4Gbpsで動作 |
「Killer Control Center」を使えば、アプリケーションごとに優先度の設定や通信をブロックすることができる |
またI/Oカバーの上にあるギアにはモーターが内蔵され、「Taichi」シリーズでは初となる回転するギミックが搭載されているのも特徴だ。なおギアは起動時に回転する他、UEFI上から回転する間隔を設定することができる。
I/Oカバーにデザインされた、大型のギアには回転するギミックを搭載する |
ギアの回転間隔は5分/10分/30分/60分から選択可能。なお回転を停止させることもできる |
I/Oカバーの内部を確認するとギアを回転させるための超小型のモーターが内蔵されていた |