エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.995
2021.05.09 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
拡張スロットは、PCI-Express x16形状が3基のみ。上2基がPCI-Express4.0に対応しており、×16のレーンを共有。両方のスロットを利用した際はともに×8動作になる。最下段の×16形状スロットは3.0×4動作でチップセットに接続されている。
また、拡張スロットにはメタルシールドで補強された「PCIe Iron Slot」を備えている。3連ファン、3スロット占有のハイエンドグラフィックスカードも安心だ。
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PCI-Express x16形状を3基搭載。うち2基はPCI-Express4.0に対応する |
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グラフィックスカード向けのPCI-Express4.0(x16)スロットには、x16とx8+x8動作を切り替えるPCI-Express4.0対応スイッチのDiodes Incorporated「PI3DBS」を実装 |
「Z590 VALKYRIE」のオーディオ回路は、ハイエンドマザーボードでおなじみのRealtek「ALC1220」を採用。またオーディオ回路を物理的に独立させた分離基板の「Hi-Fi Ground」や、音響コンデンサ「Hi-Fi Cap」などを組み合わせて高音質を実現している。ゲームはもちろん、音楽や映画を高音質、大迫力に楽しむことができるだろう。
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オーディオ回路はRealtek「ALC1220」や、音響コンデンサで構成。迫力あるゲーミングサウンドと高音質なハイレゾ音源を楽しめる | 基板裏面を見ると、オーディオ回路が基板レベルで分離されているのがわかる |
リアインターフェイスのUSBポートは、USB3.2 Gen.2×2 Type-Cポート×1と、USB3.2 Gen.2やGen.1に対応するType-A×7と充実。各種ゲーミングデバイスや、VR HMD、USBキャプチャーユニットなどを接続したままにすることも余裕だろう。有線LANは2.5ギガビット対応で、落雷やサージからのダメージを防ぐ「2.5GUARD」を搭載している。最新の無線LAN規格Wi-Fi 6/6Eを標準で搭載していないのは残念だが、Intel Wi-Fi 6モジュールキット「AX200.NGWG.DTK」などを増設できるM.2 Key Eスロットを装備。さらにリアインターフェイスにアンテナ端子が備わっているので、増設難易度は低めと言える。
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豊富なUSB端子や、2.5ギガビットLAN端子を装備。また、オーディオ端子には腐食に強い金メッキが施されている |
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LANコネクタと2.5ギガビットLANコントローラ「RTL8125B」の間には、落雷やサージからのダメージを防ぐ「2.5GUARD」が実装されている |
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豊富なUSBポートの信号品質を高める多数のUSBリドライバを実装している |
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USB3.2 Gen.2×2リドライバに「PI3EQX2004ZHE」を実装。その他のリドライバとして「PI3EQX1004EZTFE」を確認できた |
画像セッションのラストは、ここまで紹介できなかった各種機能やコネクタ、チップなどをまとめてチェックしていこう。
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チップセットヒートシンク部にはLEDイルミネーションを搭載する | メインの電源コネクタはATX 24pin |
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メモリスロット上部には、12V LED4pinヘッダ×1と5V LED3pinヘッダ×2を備えている | 「Power」と「Reset」だけでなく「CMOS Clear」スイッチも装備。バラックでのオーバークロック時に便利だ |
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POSTコードを表示する7セグメントLED「Super Rapid Debug 3」を装備している | 「Dual BIOS」を搭載しており、スイッチで切り替え可能。BIOS起動不可になることもある限界オーバークロック時も安心だ |
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液体窒素を使った極冷用スイッチ「LN2 Mode Switch」も装備している | フロントUSBのハブコントローラASMedia「ASM1074」を実装。そのほか、PCI-ExpressレーンスイッチのASMedia「ASM1480」も確認できた |
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PCI-Express4.0対応クロックジェネレータ「IDT6V4 1821BN」 | ITE製I/Oコントローラ「IT8625E」 |