エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.997
2021.05.13 更新
文:撮影・こまめ
MSI「Summit-E13FlipEvo-A11MT-013JP」 実勢価格199,800円前後(2021年5月現在) 製品情報(Micro-Star International) |
ワークスタイルが大きく変わりつつあるなかで、ビジネス用PCの価値も変貌している。世間ではPCの需要が落ち着きつつあるとの声もあるが、テレワークに慣れてきたからこそいま使っているPCに不満を感じることもあるだろう。「処理が重い」あるいは「物理的に重い」といった基本的なことから、「機能が足りない」「画面が見づらい」など実務を経験してはじめてわかったこと、あるいは「見た目が良くない」や「使っていて満足感がない」等の感情的な部分もあるに違いない。
今回取り上げる「Summit E13 Flip Evo」は、そんなテレワーク用PCの不満をまとめて解決する13.4型モバイル2-in-1だ。ディスプレイが回転する2-in-1でありながら、重量は1.35kgと軽量。在宅ワークはもちろん、コワーキングスペース/サテライトオフィスや移動中の交通機関でも気軽に扱える。標準付属の「MSI Pen」は4096段階の筆圧感知対応で、「脱ハンコ」の流れから注目されている電子署名にも対応可能だ。そしてなによりラグジュアリー感あふれる高品質なデザインは、利用することで高い満足感を与えてくれる。
インクブラックとブロンズライクなゴールドの組み合わせによる高級感のある外観 |
標準付属の「MSI Pen」を使えば、電子署名などの手書き入力が可能だ |
CPUは最新の第11世代Intel Core i7-1185G7またはCore i5-1135G7で、メモリは16 / 32GB、ストレージとしては512GB/1TB NVMe M.2 SSDが使われている。特に注目したいのは、「最低でも16GBメモリ」という点。いまはまだ8GBメモリ搭載の機種が多いものの、実作業においては8GBでは足りない場面も多い。作業を長期間快適に行なうのであれば、もはや16GBメモリは最低ラインだ。
「CPU-Z」で取得したIntel Core i5-1135G7のスペック | 「GPU-Z」で取得したIris Xe Graphicsのスペック |
テレワークに必須のビデオ会議、音声通話には、標準収録ユーティリティ「MSI Center for Business & Productvity」が威力を発揮する。パフォーマンスを調整することでミーティングをカクつきなくスムーズに行なえるほか、AIを利用したノイズキャンセリングを使えばクリアな音声でやり取り可能だ。
不要なノイズを取り除くことで、クリアな音声によるビデオ会議が可能 |
指紋認証や顔認証の生体認証機能もセキュアな業務には欠かせない |
「Summit E13 Flip Evo」の本体カラーはインクブラックとピュアホワイトの2色。サイズや重量、基本機能は同じだが、それぞれにCPUとメモリ、OSのエディションの異なるモデルが用意されている。
ピュアホワイトの本体カラー |