エルミタ的「編集部で使ってみた」
2021.05.17 更新
文:撮影・岸本仁
さて、ここからはPCに接続し転送速度からその実力を検証をしていこう。テスト用PCにはIntelの最新CPU「Core i5-11400」とIntel Z590チップセット搭載のASRock「Z590 Steel Legend」を使用。USB3.2 Gen.2 Type-C接続の他、比較用に別売のType-C to Type-A変換アダプタを使用したUSB3.0接続時のパフォーマンスもチェックしている。なお、ベンチマーク計測には「CrystalDiskMark 8.0.1」を使用した他、実作業環境を想定し単一の大容量動画ファイルと複数のRAWデータを転送した際の速度も計測している。
テスト前に「CrystalDiskInfo 8.12.0」で取得した情報。インターフェースはNVMe |
初めからexFATでフォーマット済みで開封後すぐ使用可能 |
まずは「X6」の実力を発揮できるUSB3.2 Gen.2 Type-Cの転送速度をチェックしていく。「CrystalDiskMark 8.0.1」ではデータサイズによる性能への影響を確認出来る。16MiB~64GiBまでの7種類のプリセットを使用しテストした。
【16MiB(MB/s)】 | 【64MiB(MB/s)】 |
【256MiB(MB/s)】 | 【1GiB(MB/s)】 |
【4GiB(MB/s)】 | 【16GiB(MB/s)】 |
【64GiB(MB/s)】 |
シーケンシャルアクセスの最高速度は読み込み828MB/sec、書き込み821MB/secといずれの場合も公称値よりも高い値となっており文句の無い性能だ。ランダムアクセスの場合もデータアクセスごとの違いが見られるのはQ1T1の項目のみで、データサイズによって性能が大きく変わる事はほとんど無く非常に安定している。
USB3.2 Gen.2 Type-C接続時の速度はかなりのものだが、まだまだPC側が対応していないという場合も多い。そこでUSB3.0ポートに接続した際の速度も同条件でテストした。もちろん速度は落ちるが、HDDだけでなく一般的なUSB3.0接続の外付けSSDよりも高速な転送が可能だ。
【16MiB(MB/s)】 | 【64MiB(MB/s)】 |
【256MiB(MB/s)】 | 【1GiB(MB/s)】 |
【4GiB(MB/s)】 | 【16GiB(MB/s)】 |
【64GiB(MB/s)】 |
シーケンシャルアクセスの最高速度は読み込み452MB/sec、書き込み459MB/secとUSB3.2 Gen.2 Type-C接続時から40%近く落ちている。しかしこれでもSATA3.0接続の内蔵SSDに近い速度が出ており、USB外付けストレージとしては相当高速な部類。ランダムアクセスについてもシーケンシャル同様落ちているが、20MB以内の下げ幅であり余程のファイル数で無ければ体感差はそこまで大きく無いだろう。