エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.999
2021.05.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
今回は、国内正規代理店の株式会社アユートよりシリーズの750Wモデル「HYDRO S 750W」を借り受け、検証を進めていく。ここからは、手始めにパッケージから取り出した電源ユニット本体を内外からチェックしていこう。
早速外観を見ていくと、ひと目で極めてシンプルなデザインであることが分かる。シリーズ名のシールや出力表などが貼り付けられている以外は、見事に何もなし。本体の外形寸法は幅150mm、奥行き140mm、高さ86mmで、通常より奥行きを抑えたショート設計が採用されている。
極めてシンプルな外観。システム内における“黒子”として、本来表に出ない電源ユニットの役割を体現したようなデザインだ |
搭載するHydraulicベアリングファンをグリル越しにチェック。120mm口径のファンを組み込みつつ、奥行きは140mmに収められている |
底面には「HYDRO S 750W」の出力仕様を把握できるシートが貼り付けられていた。それ以外の要素と言えば、両サイドのシールくらいだろう |
ほぼ前面が通気孔として開放されている、PC後方を向く背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチを備えるのみだ |
最もコストカットを感じる部分が直結式のケーブル。システム構成を問わず、すべてのケーブルをPCケース内に収める必要がある |
「Hydro S」シリーズのケーブル仕様は、モジュラータイプではなく直結式。すべてのケーブルがユニット本体から伸びている、コストカットを意識させる仕様だ。しかしラウンド状のATX 24pin以外は、すべて薄く柔らかいフラットケーブルが採用されており、取り回しに不自由さは感じない。
なお750Wモデル「HYDRO S 750W」のコネクタは、ATX 24pin×1、EPS 12V 8pin×1、EPS 12V 4+4pin×1、PCI-Express 6+2pin×4、SATA×10、4pinペリフェラル×3、4pin FDD×1という構成。ハイエンドマザーボードに対応する2系統のCPU補助電源を備えるほか、2枚のハイエンドグラフィックスカードへ給電可能なPCI-Express補助電源が揃えられている。
主電源のATX 24pin。このケーブルのみラウンド形状に束ねられている | CPU補助電源はEPS 12V 8pin/4+4pin構成だ |
PCI-Express補助電源は、2本のケーブルに合計4系統を備えている | SATA補助電源は3本のケーブルにまたがって搭載されており、4/3/3構成で合計10系統へ給電できる |
4pinペリフェラルは、SATAとのコンボケーブル2本にまたがって搭載。2/1構成で3コネクタを備える | アース線付きの主電源ケーブルも同梱されている |