エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1000
2021.05.21 更新
文:池西 樹(検証)/文・撮影:松枝 清顕(解説)
搭載ファンは25mm厚で120mmサイズの「NF-P12 redux-1700 PWM」が搭載されている。回転数は450rpm±20%~1,700rpm±10%のPWM対応。騒音値は最大で25.1dBA、最大風量は120.2㎥/h。ベアリングはSSO(自己安定型油圧ベアリング)で、平均故障時間を表すMTTFは150,000時間以上とされる。
なおインペラ数は9枚で、設計自体は製造を終えた「NF-P12」ベース。Noctuaのクラシカルプロダクツだが、名品の血統は伊達ではない。
Noctuaが静音クーラーの代名詞とされているのは、冷却ファン性能による所が大きい。そもそもCPUクーラーの主たる音源はモーター駆動部品のある冷却ファンと放熱フィンの風切り音だが、こと採用ファンは単体カタログモデルも人気が高く(ついでに価格も決して安価ではない)、国内自作PC市場にも信者が多い。お馴染みのNoctuaカラーとは異なるモデルながら、超低速から中速域までを可変する「NF-P12 redux-1700 PWM」も、静音志向の冷却ファンとして存在感が強い。
リブ無しフレームの四隅には防振パッドを装着。ヒートシンクにはファンクリップで固定されている |
組み込み手順を紹介する前に、「NH-U12S redux」の付属品の全てを見ておこう。マザーボードに固定するリテンションは、茶箱のアクセサリBOXに収納されている。今回はNoctua得意の”魅せる梱包”ではないものの、スペーサーや金具類など、おおよそは分類されてパッケージされている。
なお冒頭でも触れたとおり、ベースとなる「NH-U12S」とは異なり、リテンションパーツが「NM-AMB7」に変更され、AMDはSocket AM4専用になっている。またお馴染みの冷却ファン減速ケーブル「Low-Noise Adaptor」と、デュアルファン運用時に必要な「ファン取り付けクリップ」も同梱品リストから省略されている。
アクセサリBOXは外寸幅150mm、奥行き140mm、高さ30mmだった | 英語表記のマニュアル。図説には定評のNoctuaだけに、不自由は感じる事はないだろう |
1x NM-IBP2 backplate | 2x NM-IMB3 mounting bars |
4x NM-IPS1 black plastic spacers | 4x NM-ITS1 thumb screws |
4x NM-IBT2 bolts | 2x NM-AMB7 mounting bars |
4x NM-APS4 grey plastic spacers | 4x NM-ALS1 long screws |
必要なものだけに絞り込んだ「NH-U12S redux」の付属品。一方でそれらを必要とするニーズに応えるように、デュアルファンアップグレードキット「NA-FK1」が用意されている。パッケージ内容は120mmファン「NF-P12 redux-1700 PWM」、冷却ファン減速ケーブル「Low-Noise Adaptor」、デュアルファン運用時に必要な「ファン取り付けクリップ」、そして冷却ファンの四隅に装着する「防振パッド」の計4点で、国内市場では税込2,400円前後で入手ができる。
Noctua「NA-FK1」 市場想定売価税込2,398円 製品情報(Noctua) |