エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1002
2021.05.28 更新
文:/撮影:藤田 忠
ここからはZ590チップセットの「TUF GAMING Z590-PLUS」をベースに、各種ベンチマークを実行。第11世代Intel Coreプロセッサを使ったIntelプラットフォームで、メモリクロックがどの程度パフォーマンスに影響するか見ていこう。
「HWiNFO64 Pro」のシステム情報 |
まずはCPUの処理能力をチェックする定番ベンチマークである「CINEBENCH R23」を使用。それぞれのメモリクロックで実行させた際のスコアをチェックしている。
「CINEBENCH R23」のメモリ使用量は3GB程度なのもあり、SiSoft「Sandra 20/21(SiSoft Sandra Lite)」でのメモリ帯域の結果のような大きな差は残念ながら出ていない。今回のテストではDDR4-3600のほうが、スコアを伸ばす傾向が見られたが、誤差のレベルと言える。
次のテストは、グラフィック性能のチェックする「3DMark」を使っていこう。総合スコアに加え、GPUの性能となる「Graphics score」、さらにゲーム中のCPU性能を表した「CPU Score」をまとめている。プリセットはAPIにDirect X12を使用する「Time Spy」と「Time Spy Extreme」での両方を使用して計測を行った。
グラフィックススコアは「CINEBENCH R23」と同じく、メモリクロックによるスコア向上は見られなかったが、ゲーミング時のCPU性能に相当するCPUスコアは、メモリクロックが高くなるごとに、スコアを伸ばしている。続いて行うゲーム系ベンチマークの結果に期待だ。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、画質は「最高品質」に設定。計測したスコアと平均フレームレートを比較していこう。
ゲームのフレームレートをわずかに底上げすることが多いメモリクロックの高クロック化。とくに顕著なのが、Ryzenプラットフォームだが、Intelプラットフォームでも、その傾向は見られる。フルHD、WQHD解像度ではスコア、フレームレートともに大きく伸ばしており、DDR4-2133からは10%程度、DDR4-2666からは5%程度アップしている。