エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1004
2021.06.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームを想定したゲームベンチマークやゲームソフトでのチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の結果を確認しよう。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD、WQHD、4Kの解像度で計測を⾏っている。
最新のハイエンドグラフィックスカードにとっては軽いベンチマークだが、フルHDでも約3%、4Kでは約7%の差がつき、より上位のグラフィックスカードをチョイスする効果は確実にある。ちなみに4Kでも平均フレームレートは110fpsを超え、GeForce RTX 3080 Ti搭載グラフィックスカードであれば、最近発売が開始された4K/120Hzに対応する液晶ディスプレイの性能も存分に引き出すことができる。
続いて、RPGゲームながら非常に負荷が高いことで知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお4KではDLSSを有効にした状態でも計測を行っている。
フルHDとWQHDではいずれも最高判定の“非常に快適”。さすがに4Kでは上から3番目の“快適”にまで落ち込むが、DLSSを有効にすると一気にスコアが回復し、こちらも“非常に快適”まで判定が上昇した。また「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」と比較すると、フルHDで約4%、WQHDで約5%、4Kでは約7%で、これまでと同様GPUの負荷が高くなるにつれて差が広がっている。
次に高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
4Kでも300fps超え、フルHDでは600fpsを超えるフレームレートを叩き出し、このクラスのグラフィックスカードには軽すぎる印象だ。「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のような、比較的ライトなゲームをプレイする場合は最低でも200Hz以上、理想をいうなら360Hzの最速液晶ディスプレイを組み合わせたい。なお「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較では、フルHDは約1%でほぼ誤差の範囲。ただし、WQHDでは約4%、4Kでは約5%に広がり、確実にその効果はある。