エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1005
2021.06.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
オーディオ回路には、Realtek ALC1220に加え、Realtek ALC4050Hを搭載した高音質オーディオ回路を搭載。またコンデンサには音響向けの電解コンデンサを採用し、ゲームや映画の視聴といった用途でも不満がでることはないだろう。
分離構造こそ採用されていないものの、オーディオチップ、コンデンサとも高品質なものが実装されている |
バックパネルインターフェイスは、10ギガビットLANx1、ギガビットLANx1の2系統の有線LANに加え、USB3.2 Gen.2×2 Type-Cx1、USB3.2 Gen.2 Type-Ax4、USB3.2 Gen.1 Type-Ax3のUSBポートや、光オーディオ端子x1、オーディオ端子x5、D-Sub(IPMIチップ経由)x1、COMx1を備える充実した構成。ただし、最近流行りの一体型I/OパネルやI/Oカバーは搭載されず、無線LAN機能も省略されている。
Wi-Fi 6機能が省略されているのはやや残念なところ。ただし、有線LANはMarvell「AQC113C」による10ギガビットLANと、Intel「I210-AT」によるギガビットLANを搭載。さらに20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cもクリエイティブな作業では嬉しい |
USB3.2 Gen.2×2対応のNVMe M.2 SSDケースを使えばシーケンシャルアクセスは読込・書込とも約2,000MB/secを記録。またランダムアクセスも60,000IOPSを超えかなり高速だ |
Marvell「AQC113C」はマルチギガビット対応のため、最近対応デバイスが増えている2.5ギガビットLANポートとの互換性もある |
最後にここまで紹介することができなかったICチップやコントローラ、その他機能をまとめてチェックしていこう。
マネジメントチップASPEED「AST2600」。その横にはグラフィックス用のDRAMとして、Samsung「K4A4G165WF-BCTD」(512GB/2,666MHz)を搭載 |
メインの電源コネクタはATX 24pin | コンシューマ向けでは珍しいオンボードスピーカーも搭載 |
USB3.2 Gen.2×2 Type-C用のASMedia「ASM3242」と、ギガビットLANチップIntel「WGI210AT」 |
RS-232チップMOUSER「MAX3243EC」 | USB3.1 Gen.2 リドライバPericom「PI3EQX」 |
I/OコントローラNuvoton「NCT6796D-E」 | ROMチップはソケット式。なおロットによっては、はんだ付けに変更される可能性もあるとのこと |
ファンコネクタは4pin CPUファンコネクタx6、4pinシステムファンコネクタx4、4pin水冷ポンプコネクタx1の計11基 |
TPM用のピンヘッダ(左)とフロントオーディオ用ピンヘッダ(右)。また基板を確認すると、一般的なコンシューマ向けPCBよりもかなり厚みがあることがわかる |
基板裏面を確認。電源回路のタンタルコンデンサとCPUソケットのバックプレート以外に主要なパーツは確認できなかった |