エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1013
2021.06.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GeForce RTX 3080を搭載する先代モデル「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較では約9%高いスコアをマークしており、やはりGPUアップグレードの効果は大きい。また同じGeForce RTX 3080 Tiを採用する「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」との比較でも約2%上回り、ファクトリーオーバークロックの効果も確実にあるようだ。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシングを使用する高負荷テスト「DirectX Raytracing」の結果を確認しておこう。
「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」との差は約1%に留まり、クロックによる影響は小さいことがわかる。一方、「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との差は約12%に広がっており、レイトレーシング機能を重視するならGeForce RTX 3080からGeForce RTX 3080 Tiのアップグレードは効果が大きいことが分かる。
一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認するため、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
WQHDの「Time Spy」のGraphics scoreを比較すると、「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」で約1%、「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」でもその差は約7%に留まる。ただし、4K解像度の「Time Spy Extreme」では、それぞれ約2%と約10%に広がり、GPUの負荷が上がるに連れて差が大きくなる。なお「Time Spy Extreme」のフレームレートはGraphics test 1が64.14fps、Graphics test 2が58.90fpsで、最高画質設定でもマルチプレイで快適にゲームを楽しむことができる。
続いてAPIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」と比較すると、その差はいずれも約2%で劇的ではないが確実にスコアは上回る。また「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較では「Fire Strike」で約7%、「Fire Strike Ultra」では約10%に差が広がり、GeForce RTX 3080 Tiの優秀さが光る結果になった。