エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1013
2021.06.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームを想定したゲームベンチマークやゲームソフトでのチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の結果を確認しよう。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度で計測を⾏っている。
比較的軽いベンチマークということもあり、フルHDでは最高判定である“非常に快適”(7,000ポイント)を4倍以上も上回る圧巻のスコア。4Kでもダブルスコア以上、平均フレームレートも114fpsをマークしており、最新の4K/144Hz液晶ディスプレイも十分視野に入ってくる。またその他のグラフィックスカードと比較すると、フルHDではグラフィックス性能が飽和していることもあり「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較でもその差は3%と微増。ただし、4Kでは「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較で約9%、「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」との比較でも約2%の差が付き、高解像度では確実に効果がある。
続いて、RPGゲームながら非常に負荷が高いことで知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお4KではDLSSを有効にした状態でも計測を行っている。
4Kこそ上から3番目の“快適”判定に留まるものの、それ以外の解像度はいずれも最高判定の“非常に快適”を獲得。さらに4KでもDLSSを有効にすれば“非常に快適”までスコアを引き上げることができ、最高画質でも全くストレスなく快適にゲームを楽しめる。また「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較では、やはりフルHDではほとんど差がないものの、WQHDでは約6%、4KやDLSSでは約9%上回り、GPUアップグレードの効果は大きい事が分かる。
次に高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
4Kでも300fps以上が狙える軽いゲームだけに、「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」との比較ではほとんど違いなし。「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」との比較でも約5%とこれまでのベンチマークに比べると差が縮まっている。「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をやる場合は、今回チェックしたグラフィックスカードならどれを選択しても快適にプレイできる。