エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1019
2021.07.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
レイトレーシング機能を得意とするAmpereテクノロジーの中でも、上位に位置づけられるGeForce RTX 3070を採用していることもあり、「3DMark:Port Royal」のスコアは8,000ポイントを超える良好な結果。フレームレートも38.15fpsで、流石にマルチプレイは厳しいもののシングルプレイには十分なパフォーマンスを発揮する。また「Extreme Performance」の効果は、クロックの差が15MHz(0.5%)しか無いため、決して大きくないが「GAMINGモード」を確実に上回る。
続いて、シーン全体のレンダリングにレイトレーシング機能を使用する、より負荷の高い「DirectX Raytracing」の結果を確認していこう。
「3DMark:Port Royal」より負荷が高くなるためフレームレートは下がっているが、それでも30fps以上を維持できている。最近ラインナップが増えているレイトレーシング対応のゲームを、WQHDクラスの解像度かつ高画質で遊びたいなら「GeForce RTX 3070 SUPRIM SE 8G LHR x GODZILLA」は有望な選択肢になるだろう。
レイトレーシング系のベンチマークが一段落したところで、ここからはより一般的なラスタライズ性能を確認するため、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
まず「Time Spy」のスコアを確認すると、総合スコアは13,286ポイント、Graphics scoreは13,433ポイント。フレームレートはGraphics test 1が88.79fps、Graphics test 2が76.08fpsで、WQHD解像度までなら重量級のゲームでも高画質設定でゲームを楽しむことができる。
一方「Time Spy Extreme」では、総合スコアは6,754ポイント、Graphics scoreは6,804ポイントで、約2分の1に低下。フレームレートもGraphics test 1が42.71fps、Graphics test 2が38.98fpsで、4K解像度でマルチプレイを楽しむ場合は、画質設定を多少いじる必要がありそうだ。
なお「Extreme Performance」では、いずれのベンチマークでも「GAMINGモード」をわずかだが上回り、やはりオーバークロックの効果は確実にある。
「3DMark」系のベンチマークのラストは、APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てを選択している。
フルHD解像度の「Fire Strike」では、Graphics scoreが30,000ポイントを超える会心の結果。フレームレートもGraphics test 1/2とも130fpsを超え、144Hzクラスの高リフレッシュレート液晶ディスプレイの性能を十分に発揮できる。
またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」や、4K解像度の「Fire Strike Ultra」についてはスコアの傾向は「Time Spy」および「Time Spy Extreme」とほぼ同じ。「Fire Strike Extreme」までは60fpsをクリアしており、マルチプレイでも問題ないが、「Fire Strike Ultra」ではGraphics test 1でも43.94fps、Graphics test 2では31.69fpsにとどまり、重量級ゲームの高画質設定ではシングルプレイまでが限界といった感じだ。