エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1019
2021.07.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
次に人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、グラフィックスクオリティを“最高品質”、APIはDirectX 12を選択し、レイトレーシング機能とDLSS(バランス)を有効にした状態でも計測を実施している。
レイトレーシング機能を無効にした状態なら、“最高品質”でもフルHD解像度で約170fps、WQHD解像度でも約110fpsをマークし、高リフレッシュレート液晶ディスプレイの性能も十分発揮できる。ただし、4K解像度では60fpsをわずかに下回ることから、余裕をみて一部画質を調整してやるといいだろう。
またレイトレーシング機能を有効にすると、フルHD解像度でも約40fpsまでしか上がらず、検証中の映像でもラグを感じることがある。ただし、DLSSを有効にするとフレームレートは2倍以上の約84fpsまで上昇し、映像もなめらかになった。あくまでDLSSを併用するという条件付きだが、フルHD解像度までならストレスなくゲームを楽しむことができる。
ゲーム系ベンチマークのラストは、オープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のベンチマーク結果を確認していこう。画質設定は“最⾼”、解像度はこれまで通りで、こちらもレイトレーシング機能およびDLSS(バランス)を有効にした状態でも計測を行っている。なお測定にはゲーム内ベンチマークを使⽤している。
重量級のタイトルとして知られている「Watch Dogs Legion」だが、レイトレーシング無効、もしくはレイトレーシング有効でもDLSSを併用すれば、WQHD解像度までなら60fpsをクリアすることが可能。FPSやバトルロイヤルゲームに比べると高いフレームレートが要求されることもないため、高画質設定でゲームを楽しむといいだろう。
ただし4K解像度ではレイトレーシング無効、もしくはレイトレーシング有効+DLSSのいずれも42fpsまでしか上がらず、やや苦しい結果。無理をせずに画質を落とすか、GeForce RTX 3080以上のグラフィックスカードを検討したほうがいいだろう。
続いて消費電力をチェックしていこう。ストレステストには「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使い、実行中の最高値を高負荷時、起動直後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
オーバークロックモデルらしく、リファレンスより20W高いTDP240Wに設定されている「GeForce RTX 3070 SUPRIM SE 8G LHR x GODZILLA」。しかし、テスト中の消費電力は400Wを超えることはなく、MSIが推奨している750Wクラスの電源ユニットを用意してやれば問題なく賄うことができる。また「GAMINGモード」と「Extreme Performance」では消費電力に有意な差は見られなかった。
なおシステム構成が違うため、あくまで参考だが以前テストをした「GeForce RTX 3070 Founders Edition」と比較してもその差は約10Wとわずか。オーバークロックによる消費電力の増加はほとんど考慮しなくいいだろう。