エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1023
2021.07.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、GPUレンダリング性能を測定する「Blender」の性能も確認していこう。「SPECviewperf」と同じく、こちらもテスト項目はすべて有効にした状態で計測を行った。
最も差の小さい「Koro」でも「Radeon Pro WX 9100」の約55%、最も差の広がった「victor」ではわずか30%の処理時間でレンダリングを完了することができた。平均でもレンダリング時間は40%前後まで削減でき、「Radeon PRO W6800」を導入することで、数時間、場合によって何日間も処理をする必要があるレンダリング時間を大幅に短縮することができる。
「Radeon Pro WX 9100」に対して圧倒的なパフォーマンスを発揮した「Radeon PRO W6800」。続いて、消費電力をチェックしていこう。ストレステストには「Blender:OPTIX:victor」を使用し、実行中の最高値を高負荷時、起動直後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
アイドル時は省電力機能が有効になるため、いずれも50W前半でほぼ横並び。また高負荷時は本来公称TBPが「Radeon Pro WX 9100」(TBP230W)より20W高い「Radeon PRO W6800」(TBP250W)のほう30W以上も低くなった。処理性能は最大で2倍以上も引き上げられていることを考えると、「Radeon PRO W6800」のワットパフォーマンスは非常に優秀だ。