エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1028
2021.07.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
ベンチマークセッションのラストは消費電力をチェックしていこう。計測の条件は「3DMark Time Spy」を動作させた状態を高負荷時、起動直後10分間放置した状態をアイドル時とした。
Intel UHD Graphics 630使用時のアイドル時は約17.5W、高負荷時でも46.7Wに収まっている。これにGeForce GTX 1650 SUPERを増設するとアイドル時は約23.6W、高負荷時は140Wまで上昇した。とはいえ、80PLUS PLATINUM認証の500W電源を搭載する「XPG GAIA Mini PC」なら、まったく問題のないレベル。増設予定のグラフィックスカードがどの程度の消費電力かは事前に確認する必要があるが、概ねカバーできる出力は備えている。
「XPG GAIA Mini PC」を購入するメリットは、やはりADATA製のDDR4メモリやSSDを標準搭載する点だ。OSをインストールするだけで利用できるという手軽さは、ベースとなる「Intel NUC 9 Extreme Kit」にはないところで、自作経験のないライトなユーザーにもお勧めできる。
スペック的にはメモリ容量が32GB、SSDは2TBと大容量なうえ、Thunderbolt 3やWi-Fi 6も実装するなど最新デスクトップPCと遜色ないレベル。動画視聴やWebブラウジングが中心のマシンにするには贅沢すぎるほどで、簡単な画像処理や動画編集なら難なくこなしてくれるだろう。
とは言え「XPG GAIA Mini PC」本来のポテンシャルを引き出すなら、グラフィックスカードの追加搭載は必須項目だろう。今回テストしたGeForce GTX 1650 SUPERクラスの製品でも、内蔵GPUでは動作する事すら難しいゲームタイトルをストレスなく快適に遊べるPCへ変貌させた。検証結果からも分るように、グラフィックスカードを搭載するだけで小型PC(ミニPC)である事を忘れさせるパフォーマンスを発揮する。電源ユニットにも容量に余裕のある80PLUS PLATINUM認証の500Wが採用されている。「XPG GAIA Mini PC」を使うななら、是非グラフィックスカードの導入を検討してほしい。