エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1030
2021.07.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「DAGGER PRO」シリーズの外形寸法は、SFXフォームファクタに準拠した幅125mm、奥行き100mm、高さ63.5mmというコンパクトサイズ。片手に収まるほどの大きさしかなく、短剣を意味する「DAGGER」の名前そのものだ。ブラックを基調とした堅実なデザインで、ギミックじみた要素はなし。グリル越しには、奥行き100mmにちょうどよく収まる92mm口径のファンが覗いている。
FSPがSFX電源向けに展開してきた「DAGGER」レーベルの最新作。外形寸法は規格準拠の幅125mm、奥行き100mm、高さ63.5mmだ |
華美な装飾やギミックはなく、左右側面にシリーズロゴがプリントされているくらい。極めて堅実なデザインだ |
奥行きはわずかに100mm。ATX電源が組み込めないスモールフォームファクタのPCケース向けということもあり、サイズ感は手のひらに収まるほど |
奥行き100mmに収まる、92mm口径の冷却ファンを搭載。ファングリルの形状も個性を主張するものではなく、ごく一般的だ |
ユニットを裏返すと、底面には該当モデルの出力表が貼り付けてあった | PCケース外側を向く背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチが搭載されており、それ以外の部分は通気孔になっている |
PCケース内側を向くモジュラーコネクタ。それぞれ個別のコネクタ形状が採用されており、挿し間違える心配はない |
メインのATX 20+4pinケーブルを含め、すべて着脱式ケーブルを採用するフルモジュラー仕様になっている |
「DAGGER PRO」シリーズのケーブルタイプは、すべてを着脱式としたフルモジュラー仕様。組み込むことが想定されるミニサイズのPCケースにとっては、ベストなチョイスと言える。ケーブル自体も薄型のフラットケーブルが採用されており、PCケース内での取り回しにも不自由はないだろう。
そして850Wモデル「DAGGER PRO 850W」のコネクタ構成は、ATX 20+4pin×1、EPS 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×4、SATA×5、4pinペリフェラル×2、FDD×1。コネクタ数はATX電源に比べやや控えめとは言え、2系統のCPU補助電源や4系統のPCI-Express補助電源を変換なしに供給できる点は素晴らしい。ハイエンドクラスの環境に組み込む備えは十分にできている。
ATX 24(20+4)pinケーブルの全長は約500mm。スモールフォームファクタ向けのため、ケーブル長は全体的に短めだ | CPU補助電源のATX 12V 4+4pinコネクタは、2本で2系統。ケーブル長はそれぞれ約400mmだ |
PCI-Express補助電源は、6+2pin×2のケーブルが2本。それぞれ長さは350mm | ストレージ・周辺機器用は、SATA×3/4pinペリフェラル×1のケーブルと、SATA×2/4pinペリフェラル×1/FDD×1ケーブルの2本。ケーブル長はいずれも約650mmだ |
アース線付きの主電源ケーブル | 付属品として同梱されていた、ATX変換ブラケットとユニット固定用ネジ |