エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1032
2021.08.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは定番のレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」で、CPUの純粋なパフォーマンスをチェックしていこう。
シングルコアテストでは、IPCの向上に加え、ブースト時の最高クロックも引き上げられていることもあり、Ryzen 7 5700G、Ryzen 5 5600Gとも先代モデルから20%以上もスコアが向上している。ちなみにRyzen 5000シリーズのRyzen 7 5800X、およびRyzen 5 5600Xとの差はそれぞれ約10%に留まり、別途グラフィックスカードを増設した場合でもその性能を活かすことができるだろう。
またマルチコアテストでもRyzen 7 5700GはRyzen 7 PRO 4750Gより約10%、Ryzen 5 5600GはRyzen 5 PRO 4650Gより約15%高いスコア。「Zen 3」アーキテクチャを採用したことによるIPCの改善やクロックの向上による効果はかなり大きい。
続いて、より処理が重く、テスト時間が長くなることから、実際のテスト条件に近いレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアも確認していこう。
シングルコアテストは「CINEBENCH R15」に比べると差が縮まっているものの、Ryzen 5000Gシリーズはいずれも先代より約16%高いスコア。またマルチコアテストはRyzen 7 5700Gが約12%、Ryzen 5 5600Gでは約16%も向上している。
続いて、メニーコアCPUに最適化した最新の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認していこう。
シングルコアテスト、マルチコアテストともテストの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。ここまでの結果を見る限り、Ryzen 5000Gシリーズは、シングルコアテストではRyzen 5 5600Gでも、先代の上位モデルであるRyzen 7 PRO 4750Gを上回るパフォーマンスを発揮。さらにマルチコアテストでは先代モデルから10%以上のパフォーマンスアップが期待できる。