エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1041
2021.08.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Radeon RX 6600がターゲットにしているフルHDよりも高解像度なWQHDであること。またRadeon RX 6000シリーズが元々、レイトレーシング処理をあまり得意としていないこともあり、スコアは5,000ポイントを下回る。フレームレートも20fpsをわずかに上回る程度で、テスト中の映像もシーンによっては引っかかりを感じることがあった。
続いて、シーン全体をレイトレーシングにて描画するより負荷の高い「DirectX Raytracing」の結果を確認しておこう。
フレームレートは「Port Royal」の約2分の1に留まり、やはりWQHD解像度でのレイトレーシング処理はRadeon RX 6600 XTにはやや厳しいと言わざるを得ない。なお自動オーバークロックについては「Port Royal」「DirectX Raytracing feature test」とも約2%上回るスコアで、劇的ではないが確実に効果がある。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy Extreme」の総合スコアは5,000ポイント以下、Graphics scoreのフレームレートも30fpsを下回り、4K解像度については少々荷が重い。しかし、WQHD解像度の総合スコアは10,000ポイントに迫るスコア。フレームレートもGraphics test 1では60fps超え、Graphics test 2でも約54fpsで、画質を多少調整すればマルチプレイでも快適な動作が期待できる。また自動オーバークロックの効果はいずれも約1%で、若干だがやはり確実に効果はあるようだ。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
元々Radeon RX 6000シリーズが得意としているベンチマークテストということもあり、4K解像度の「Fire Strike Ultra」でも総合スコアは6,500ポイント超え、フレームレートもGraphics test 1なら30fpsを上回る。さらに「Fire Strike」では、総合スコアは25,000ポイント超え、フレームレートもGraphics test 1が約130fps、Graphics test 2でも110fpsを上回り、AMDの言う通りフルHD解像度なら重量級のゲームでも高リフレッシュレートでゲームを楽しむことができる。なお自動オーバークロックの効果は「Time Spy」とほぼ同じだった。