エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1044
2021.08.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次に動作させるのは、定番ストレステスト「OCCT」の最新バージョン「OCCT 9.0.4」だ。CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」プリセットをチョイスし、先ほどと同じく30分間連続で実行している。
ちなみにテスト中の最大消費電力は615W。フルロード環境を再現したテストらしく強力な負荷がかかっており、「AIDA64」同様に70%強の稼働率だった。
強い負荷がかかる時間が長いためか、グラフ波形には微細な変動が見られるようになった。しかし動作パターンは11.933~11.986Vの範囲にピタリ収まる一貫性のあるもので、全体の変動幅も「AIDA64」実行時と変わらない。平均値が11.971Vであることからも、負荷動作時の出力傾向がほぼ11.986Vに収束していることが見て取れる。長時間一定した出力が維持できるのは、優れた電源ユニットの重要な要素だ。
続いては、3Dベンチマークテストの代名詞である「3DMark」から、DirectX 12環境のストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」を実行する。やはりこれまでと同様に、30分間に達するまで繰り返しテストを行った。
なおテスト中における消費電力は、最大524W。ここまでのテストに比べれば多少落ち着いて、60%ほどの負荷がかかっていた。「3DMark」もかなりヘビーな3D描画シーンを再現していることを考慮すれば、重量級ゲームでも似通った稼働率になりそうだ。
まずグラフ波形から見ていくと、完全にフラットになるシーンも多く、動作パターンは「OCCT」と同じ11.933~11.986Vの範囲にほぼ収まっていた。電圧変動の数値は最小値がやや下振れしているが、それもテスト開始のタイミングのみ。負荷がかかっている最中は決まったパターンで動作していることから、やはり平均値は11.986Vに近似の数値に収まっている。ゲームプレイ時の安定性についても、大いに期待して構わないだろう。