エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1046
2021.08.31 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部・松枝 清顕
フォトセッションの次は、「DUAL-RX6600XT-O8G」を実際のPCに組み込んで、そのパフォーマンスを確認していこう。テストPCのCPUには、8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 5800Xを使用。GPUコアクロックは、デフォルトの「Gaming Mode」に加えて、ASUS GPUチューニングユーティリティ「GPU Tweak II」で切り替えできる「OC Mode」にも設定し、ベンチマークを実施している。
ファクトリーオーバークロックモデルの「DUAL-RX6600XT-O8G」。ブーストクロックは2,593MHzで動作 |
Radeon RX 6000シリーズの新機能で、「Resizable BAR」機能のAMD名称となる「Smart Access Memory」に対応する |
「OC Mode」には「GPU Tweak II」で切り替えできる | 「Gaming Mode」では、PowerTargetが120%に引き上げられ、最大GPUコアクロックは2,644MHzに設定される |
実クロックはPowerTargetの範囲内でクロックアップされ、評価機では最大2,635MHzを確認 |
まずは、定番3Dベンチマークソフト「3DMark」のテストプリセットから、リアルタイムレイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」を実行していこう。
Radeon RX 6000シリーズは、DirectX Raytracing(DXR)のハードウェア処理に対応したものの、第1世代とあってあまり得意とは言えない。そのうえ「Port Royal」の実行解像度は、Radeon RX 6600 XTのターゲット解像度のフルHDを上回るWQHDとあって、スコアは4,000ポイント台。テスト中のフレームレートも20fps前後と低く、表示がカクツクこともあった。なお、劇的ではないが、デフォルトからブーストクロックが引き上げられる「OC Mode」では、若干スコアを伸ばしている。
次はガラスへの反射や影の表現がレイトレーシング処理される「Port Royal」と異なり、シーン全体をレイトレーシング(DXR)で描画する「DirectX Raytracing feature test」の結果を見ていこう。
結果はフレームレートのみで、10fps前後となかなか厳しい値になっている。テスト解像度がWQHDなのもあるが、ミドルレンジGPUのRadeon RX 6600 XTでのレイトレーシングゲーミングは、難しいと言える。